本業の利益の重要性【2014年 第3回】

2014年 第3回 「本業の利益の重要性」-会社四季報チェックポイント

長谷 剛史(ハセ タケシ)プロフィール

 

株式投資の王道は、会社四季報に掲載されている項目を理解し活用することです。前回は買い時・売り時のタイミングがわかる「PER」・「PBR」を取り上げましたが、今回は本業の利益の重要性ということで「営業利益」・「売上高営業利益率」についてみていくことにしましょう。

 

 

 

営業利益とは?

銘柄選択する場合、その企業の業績をチェックするわけですが、特に利益が増加しているのかどうかを見ることが大切です。しかし、企業が公表する決算書には利益とつく言葉が1つではなく、会社四季報の業績欄にも「利益」とつく言葉が次のように4つあります。

「営業利益」…本業で稼いだ利益。

「経常利益」…営業利益に受取利息や支払利息などの営業外損益を考慮した利益。

「利益」  …経常利益に土地売却益や退職費用などの特別な損益を考慮した利益。

「1株益」 …利益を発行済株式数で割った利益

本業で稼ぐ力がなければ株価上昇の期待が持てませんので、4つの利益の中で最も重要でチェックしなければならないのは営業利益です。①年々右肩上がりで上昇しているのか?②営業利益の伸び率はどうなのか?を確認するようにしましょう。

例えば最新の四季報でユニチャームという企業の営業利益の推移と伸び率を見てみましょう(決算は3月、営業利益の単位は百万円)。

営業利益  伸び率

2010.3  45,066    -

2011.3  46,561    3.3%

2012.3  51,900   11.5%      (伸び率計算)51,900÷46,561×100

2013.3  59,488   14.7%

2014.3  67,240   13.0%

営業利益はきれいに右肩上がりで、伸び率もここ3年安定しています。このような企業は当然株価も上昇しやすいですし、今後も期待がもてそうです。

売上高営業利益率とは?

 計算式で表すと「売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100」になります。簡単に言うと100円のものを売っていくら利益が出るのかを表す指標で、儲かる商売をしているのかどうかがわかります。

例えば最新の四季報でユニチャームという企業の売上高営業利益率の水準と推移をみてみましょう(決算は3月、売上高・営業利益の単位は百万円)。

売上高   営業利益   売上高営業利益率

2010.3   356,825   45,066      12.6%

2011.3   376,947   46,561       12.4%

2012.3   428,391   51,900      12.1%

2013.3   495,771   59,488      12.0%

2014.3   599,455   67,240      11.2%

売上高営業利益率は12%前後で安定しています。一般的には2ケタ以上であれば儲かる商売をしていると判断していいでしょう。

まとめ

「営業利益」・「売上高営業利益率」の水準・推移をチェックすることにより、株価に影響を与える本業の利益状況と儲かるビジネスを行っているのかがわかります。つまり、企業の規模やネームバリュー・メディアに流されるのではなく、この2つの指標で企業の利益体質が把握できますので、数字自体や伸び率・水準をしっかり会社四季報で確認しましょう。

次回は「安全性と需給をチェック」というタイトルで、自己資本比率・大株主の異動を取り上げますので楽しみにお待ちくださいね。

*上記は個別銘柄を推奨するものではなく、わかりやすく解説するため掲載したに過ぎませんのでご注意ください。

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