福島復興のシンボルに・・・常磐興産株式会社【2014年 第10回】

2014年 第10回 福島復興のシンボルに・・・常磐興産株式会社- 株主優待は楽し

松山 智彦(マツヤマ トモヒコ)⇒プロフィール

常磐興産(銘柄コード:9675)は、常磐ハワイアンセンターなどの観光事業を主要事業とする福島県いわき市の企業・・・あっ今は「きづなリゾート スパリゾートハワイアンズ」ですね。

 

 

 

 

 

 

○購入のきっかけ

常磐興産を購入したきっかけは、3・11の震災による営業休止でした。スパリゾートハワイアンズそのものが好きだったのもありますが、微力ながらなんとか支援ができないかと思い、購入をさせていただきました。もちろん、株主優待が豊富というのも魅力のひとつですが、単なる株主として出資するだけでなく、何ができる事があれば支援したいと思っていました。スパリゾートハワイアンズはその後営業活動を再開しました。2014年9月の連休に訪れた時は、プールが芋洗い状態でした。

元々、炭鉱の町だったいわき市が、石炭から石油へのエネルギー革命の波にさらされ、町の経済沈下をどうにか食い止めるために作られたのが常磐ハワイアンセンターでした。炭鉱時代の理念をそのまま経営に継承している所も購入するポイントになりました。

○常磐興産の優待の内容

常磐興産は1単元(1,000株)から株主優待の対象になります。優待の内容は表1の通りで1単元でもスパリゾートハワイアンズの無料入場券が3枚も半年に1回、株主に郵送されます。それだけではなく、宿泊割引券、ゴルフ割引券、お食事券もセットになっています。2013年9月末の株主には特別にスパリゾートハワイアンズの無料入場券(平日限定)が1枚プラスされていました。

 

○今後の投資展望

現在の株価は146円(10月9日終値)で、トレンド的には下がって上がってまた下がるといった所でしょうか。業績を見ると売上高は544億円、経常利益は17億円(2013年度)でどれも上昇基調にあり、復配も果たしました。ただ2014年度の第2四半期では、売上、経常利益ともにマイナス3~10%にあり、通期ベースでも予想を下回る懸念があります。株価をその辺が気になるようで、年初に170円台を突破したのちは、5月まで下落トレンド、9月まで上昇トレンドで方向性に迷っているような動きをしています。ただ客足そのものは悪くないようで、またホテルハワイアンズを含めたクオリティは、以前よりも向上していると感じる部分があるので、長い目でみれば上昇トレンドを期待していいかもしれません。

○まとめ

スパリゾートハワイアンズといえば、ハワイアンショーが有名ですが、こちらも年々クオリティが上昇しているとの事。観光産業はちょっとした気遣いで、顧客のハートを掴めるものだと思う。日本の産業としては観光立国として海外からの顧客獲得を官民挙げて推進していく方向なので、今後はそういった外国人観光客の取り込みにも注目していきたい。

 

 

 

 

参考文献:常磐興産株式会社HP(http://www.joban-kosan.com/

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