セカンドライフを2分割して考える【2013年 第9回】

【2013年 第9回  セカンドライフを2分割して考える】
自営業者 40歳からのセカンドライフ計画

恩田 雅之(オンダ マサユキ)

「自営業 40歳からのセカンドライフ計画」の第9回目になります。
今回はセカンドライフを「65歳~70代前半」、「75代後半以降」と2分割して、それぞれのライフスタイルとライフプランについて考えていきます。

 

 

はじめに

2013年7月25日の厚生労働省の発表によると、日本人の「平均寿命」は、男性で79.64歳、女性で86.41歳でした。

また、2012年6月1日に厚生労働省が発表した「健康寿命」は男性が70.42歳、女性が73.62歳でした。「平均寿命」と「健康寿命」差は、男性で9.22歳、女性で12.79歳になります。

1.健康寿命とは

「健康寿命」とは、2000年にWHO(世界保健機関)が提唱した健康で生活できる寿命のことを言います。厚生労働省では、日常生活に制限のない期間を「健康寿命」と定義しています。

また、「平均寿命」は、0歳の寿命が平均でどのくらいなのかを表しています。

「平均余命」とは、その歳の方が平均して、あと何年生きるかを表した数字になります。

因みに2009年の簡易生命表によると、40歳の平均余命は、男性が40.78年(80.78歳)、女性が47.25年(87.25歳)になり、「健康寿命」との差は、男性が10.36歳、女性が13.62歳とそれぞれ1歳前後延びます。

以下、40歳の平均余命をベースにセカンドライフ計画を考えていきます。

 

恩田さん9月分イメージ画像2.健康寿命を考慮したセカンドライフ計画を

では、「健康寿命」-65歳(定年)で計算してみます。

男性が、70.42歳 - 65歳 = 5.42年

女性が、73.62歳 - 65歳 = 8.62年

となります。

 

この数字をみますと、長いと考えていた老後の生活で「元気にエンジョイ」できる期間は意外と短いものです。

40代から、セカンドライフの計画を立て「したいこと」「やりたいこと」をノートへ書き出し、セカンドライフ前半(65歳~70代前半)とセカンドライフ後半(70代後半以降)で「したいこと」「やりたいこと」に分けて整理しましょう。そして、資金計画も併せて考えて、資金準備をスタートしておきましょう。

 

3.セカンドライフ前半は

セカンドライフ前半は「健康寿命の時期」になります。旅行やドライブなど移動を伴うアクティブなイベントを、自宅の中や自宅の周りで行う活動より多めに組み入れた計画を組む方がいいでしょう。

 

また、時間や資金に余裕があれば、子育てが一段落ついた時点(65歳前からでも)で、セカンドライフ前半のイベントを前倒しで実行する計画も一つの考え方です。

 

4.セカンドライフ後半は

「健康寿命後」の平均余命は、

男性が10.36歳(80.78歳-70.42歳)

女性が13.63歳(87.25歳-73.62歳)

となり、セカンドライフ後半の期間が前半よりも男女とも長くなります。

 

セカンドライフ後半は、「日常生活にある程度制限が出てくる時期」であることを考慮した計画を立てましょう。

旅行やドライブといったアクティブなイベントより、家の中や家の周りで行うことができるようなイベント、例えば、今まで時間が無くて読めなかった本を読んだり、観れなかった映画をDVDで観たり、花や家庭菜園などの土いじりなどの身近な趣味の充実に時間をたっぷり取る、「内的な充実」を図る計画をしてみては、いかがでしょう。

5.まとめ

 

将来に備えるお金も大切ですが、「健康と時間がある時でなければできないイベント」を行うことも大事です。そのために、「健康寿命」、「その後に平均余命」の2段階で考えて、バランスのとれたセカンドライフ計画を作成が必要になります。

 

また、「健康寿命」を延ばすようなプランも併せて考え、40歳から実行できる体調管理などを無理のない範囲で実行しておきましょう。

 

超高齢化が進行する中で、「健康寿命」を延ばすことが国の大きな課題になっています。

国も「健康寿命」を延ばす施策をいろいろと考え、実行していくことでしょう。

また、医療や介護、年金に改正なども、今後増えていくことも考えられます。

 

これらのニュースをテレビや新聞、インターネット等でチェックし、不明な点やわからない点は、役所やFPなどの専門家に確認しながら、セカンドライフ計画に反映させ、タイムリーに計画のアップデートを行うようにしましょう。
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