【金銭教育その7】子どもに“保険”の話もしていかなくちゃ…~【2009年 第 1 回】

【 2009年 第 1 回 】金銭教育その7子どもに“保険”の話もしていかなくちゃ… こどもとお金

 高原 育代(タカハラ ヤスヨ)⇒プロフィール

「働く女性のためのマネーセミナー」という講座をシリーズものでお引き受けしました。
ライフプラン、家計簿、投資の話など、お金に関する基礎編を5回に分けてお伝えする講座の予定です。

その2回目で「保険」を取り上げるため、スライドを作成したり、講座でお話しする内容について調べたりまとめたりしている時、ふと思ったことがあります。

『保険』に最初に触れる機会っていつだろう?

「子どもに対して、『保険』のことを伝えるチャンスっていつだろう?」

風邪が流行するこの時期は、子どもが病院にお世話になることも多いですね。
さて、病院にかかるときの必需品といえば…「健康保険証」ですね。ということは、子どものうちから、病院にかかることで「保険」にお世話になっているのです。

大人にとっては、なにげなく病院の窓口で提示しているこの健康保険証ですが、実は「社会保険」という大きな制度に守られているんだということを、機会をみて子どもに話をしておけるといいなと思っています。

こんな風に書くと、ずいぶんたいそうな感じがするかもしれませんが、もちろん子どもの年齢に合わせて、切り口はいろいろあるでしょう。

医療費の領収書を使って

ひと昔前は、大学病院や市民病院などの大きな病院でなければ発行されなかった医療費の「領収証」。
最近は、町の診療所でも、明細まで書かれたものを受け取ることが多くなりました。せっかくなら活用しましょう。
「今、窓口で支払った金額は900円だけど、本当にかかっている診察料は3000円なんだよ」と子どもに話すと、子どもは「エ~ッ、なんで?」と驚きます。
学校で「割合」について習っている小学校高学年の子どもなら、算数のクイズ的に話すこともできますよね。

「自己負担しているのは3割。残りの7割は『社会保険』という制度のおかげで助けられているのよ」というしくみについて、簡単でかまわないので、親が子どもに話しておくことは大切なことだと思います。

なぜかというと…。
私たちの生活のベースに公的な医療保険、ひいては社会保険があるということを知っているのといないのとでは、将来の生活設計の中で「保険」をどうとらえるかということも変わってくるからです。

テレビなどで、毎日のように連呼される「保険」のコマーシャル。子ども達も否応なく、これらを目や耳にしています。こういった民間保険は、あくまでもベースにある保障が不足する部分を補う形で加入を検討すべきものだと思います。


こういった、制度やしくみの話はなかなかむずかしいと思うかもしれません。
が、窓口で提示する「健康保険証」については、子どもをつれて病院に行くときに、その大切さや取り扱いの注意点について話しておきたいところです。
それは、健康保険証が身分証明書の役目を果たすものだからです。

健康保険証の大切さを伝える

私の実体験でご紹介しましょう。

私は子どもの頃に、母親から「健康保険証」の大切さを教えられました。一人で病院にかかるときに、診察券とともに渡された紙の健康保険証。

「この『健康保険証』はものすごく大事なものなのよ。もしも、途中でなくして、拾った人が悪い人だったら、勝手に借金をされたりしてとんでもない目にあうんだからね~。」
子ども心に、かなりのインパクトがありました。頭の中で想像が広がって…。
おかげで、大人になっても、その取扱いには細心の注意を払うようにしています。

この数年で、紙の健康保険証はほとんどが姿を消し、家族個々人のプラスチックのカードに切り替えられました。
カードタイプの保険証は、お財布に入るのは便利なのですが、手軽に持ち歩けることと、家族ごとの発行で枚数が増えていることなど、管理には注意が必要です。

「財布に入れて盗難にあったのですが…」「財布を落としてしまいました…」と、ネットの質問サイトにも書き込まれている件数がけっこうあるようです。
こういった相談事例へのきちんとした回答は、「国民生活センター」に示されています。

ちなみに。私が母に脅された!?ようなサラ金への不正使用についてですが、自分の意思をもって契約したことではないので、支払の義務はありません。とはいっても、実際には、そういった詐欺事件は発生しているのです。

面倒なことに巻き込まれないためにも日頃から気をつけたいものです。                           

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