スマートフォンかフィーチャーフォン (ガラケー)か【2014年 第2回】

【2014年 第2回】スマートフォンかフィーチャーフォン(ガラケー)か   – 家計の負担、通信費の削減

弓削田 直美(ユゲタ ナオミ)プロフィール

 

若年層から急速に利用者が増えたスマートフォンですが、従来のフィーチャーフォン(ガラケー)に比べ、一般的に通信費は高くなります。その費用対効果は、利用者によって違うはず。
ここでは改めて両者の比較をしてみましょう。

 

 

 

スマートフォンユーザの増加

現在フィーチャーフォン(ガラケー)ユーザも次に買い替えるのはスマートフォンにしようかと、考えている人も多いのではないでしょうか?周囲を見回しても、スマートフォンばかりという印象を受けますね。
【図表1】国内外のハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)出荷台数実績・予測

(総務省平成25年度 情報白書より)

2011年度からのスマートフォンの出荷台数は世界でも日本でも急激に伸びていることがわかります。

総務省の情報白書によると、2014年にはスマートフォンがフィーチャーフォンの出荷台数を逆転する見通しとなり、携帯電話市場においては、国内市場、世界市場いずれにおいても、それまで主流であったフィーチャーフォンを出荷台数や保有率で追い抜くと予測されています。

スマートフォンかフィーチャーフォンか

メリット・デメリットをまとめてみます。

 

 

 

 

 

 

フィーチャーフォンの見直し
残念ながら、キャリア(携帯電話の通信サービスを提供している会社 例 docomo au Softbank等の店頭においてある電話機の新機種はほとんどスマートフォンで、フィーチャーフォンは旧モデル多いことに気づきます。これでは、買い替えるのはスマートフォンにせざるを得ないと考えてしまいがちです。
では、スマートフォンユーザは、その得意分野とされるインターネットの機能を実際に利用しているのでしょうか?下記のようなデータがあります。

【図表2】端末別インターネット利用率(6か国比較)

 

 

 

 

 

※各国表なし

上記の図は、パソコンとスマートフォンのインターネット利用率を日本含む6か国について、ネット比較調査を行った結果です。日本は、パソコンでのインターネット利用率が97.7%にもかかわらず、スマートフォンでのインターネット利用率は38.2%で最下位です。

つまり、日本ではスマートフォンを持っていてもインターネットを利用しているのは約4割弱です。
他の5か国と比較して最下位です。スマートフォンを持っていても、その特性を活用しきれていないユーザが6割以上いるということになります。

年配層に多いのですが、スマートフォンにしない理由として、「使い方がよくわからない」「通信費が高い」「設定がよくわからない」「機能があり過ぎて使いこなせない」「子供が面倒をみてくれない」セキュリティが不安」などがあります。
一回はスマートフォンにしたものの、フィーチャーフォンに戻す人の理由もほぼ同じです。

あくまで電話とメールが中心で、時々インターネットで情報を得られればいいということであれば、フィーチャーフォンが使いやすいと言えます。
操作は簡単ですし、コンパクトで使いやすく、バッテリーが長持ちします。料金が安くすみます。

スマートフォンにする理由

スマートフォンにとっては、「通話」はあくまで機能の一部で、パソコン並みにインターネット機能を利用できることが強みです。
小さなパソコンだと考えるとわかりやすいです。

スマートフォンの選択理由を列挙してみると

①SNS(LINE Facebook等)が簡単で、コミュニケーションがとりやすい。

②画面も大きく、動画などの大容量コンテンツも快適に利用でき、テレビ、映画、音楽、ゲームも楽しめる。

③便利なアプリケーションをダウンロードして利用できる。無料のコンテンツも豊富。地図、時刻表、健康管理、スケジュール管理、等。

④カメラの性能もデジカメ並み。

⑤飛行機、電車、映画館の切符予約、旅行の宿の空き室確認、レストランの予約などに利用。

⑥どこでも電子商取引ができる。

⑦自宅や外出先でWi-Fi環境で快適にインターネットが使える。

⑧テザリング機能で外出先でもパソコンやタブレットがネットに繋げられる等、利用者によって可能性は未知数と言えます。
中には、家族や友人など周囲がスマートフォンにしたからとか、時代の流れでなんとなくという人も少なくないはずです。

ちなみに1年前にスマートフォンユーザとなった私は、134578を利用しています。今では情報収集とコミュニケーションのツールとしては、欠かせないものとなっています。

但し、変更当時は、フィーチャーフォン使用時より通信費が7,000円も上がってしまいました。今は、いくつか工夫をこらして、3,500円オーバー位に抑えることができました。今後も安くする努力をしていく所存ですが、ポイントをコラムでもご紹介していこうと思います。

スマートフォンとフィーチャーフォンのそれぞれの特徴や、選ぶための指針をご紹介しました。
スマートフォンが増加しているとはいえ、フィーチャーフォンが店頭から消えることは当分ないと思われます。

あなたが携帯電話に何を求めているか、どう使いたいのか、場合によっては両方を所有し使い分けるという選択も含めて、もう一度見直してみてはいかがでしょうか?

 

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