[ボーナス]がんばれウインタースポーツ【2006年 第2回】

【2006年  第2回 】[ボーナス]がんばれウインタースポーツ

大山 順 (オオヤマ ジュン)

 

 

 

 

 

 

トリノ冬季五輪フィギュアスケート女子で、金メダルを獲得した荒川静香選手の活躍は記憶に新しいところ。
先日は仙台市内での凱旋パレードが行われ、元大リーグ・マリナーズの佐々木主浩氏(仙台市出身、東北福祉大出)、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏(東北大工学部卒)に次いで3人目となる県民栄誉賞を授与されました。

競技環境の違い

ただ少し残念な事もありました。同時にクローズアップされたのが、荒川選手をはじめ優秀な選手を輩出したスケートリンクの閉鎖問題だったことです。
フィギュアスケート発祥の地だと言われる仙台ですが、競技環境は随分と厳しいものになりつつあります。

対照的だったのが、カーリング女子日本代表「チーム青森」の主要メンバーを排出した、カーリングの町北海道常呂町(北見市)のニュースでした。
小中学校の授業にも取り入れられ、町民の7割近くがカーリングを経験している程の町技。立派なカーリングホールからは、既に次の世代の優秀な選手も育ち始めています。

選手の頑張りはもちろんの事、協会や自治体からの援助などの影響は大きいと思います。
あるいは単純に、個人の好みや流行の問題かもしれません。
ただ、その結果として一方では実際にスケートを楽しむ人が減少し、一方ではそうでなかった事が、競技環境を変化させた直接の要因ではないかと考えます。
個人的にはそこに、「一人一人の経済活動の力(影響)」がいかに大きいかを、改めて実感しています。

一人一人の経済活動の力(影響)

例えばこの「一人一人の経済活動の力(影響)」、良いと思う商品・サービス・観光などに「お金を使う」という経済活動を行うことで、それを提供している企業や団体、地域を応援する事ができます。
逆に、駄目だと思う商品やサービスにお金を使う事を止めれば、その企業・団体へ経済的にダメージを与え淘汰する事も出来ます。

言い換えると、素晴らしい企業や団体を大きく育てたのは、それを良いと判断し一人一人が行った経済活動であり、残念ながら社会的に悪いとされる企業を育ててしまったのも、同様に一人一人の経済活動であったという事です。

さて今回のボーナスを手にする方々は、普段より少し大きな力を手に入れるわけです。その力をどのように行使されるのでしょう。
地域を活性化させたいのならその地域内で経済活動を、スケートやカーリングの発展に寄与したいのなら、スケート場・カーリング場へなどなど。
スキー好きの私としては、山形県月山スキー場での春・初夏スキー&観光をおすすめしたいですね。

【2006年05月08日00時00分】

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