起業は自分の限界へのチャレンジ【2005年 第3回】

【2005年 第3回】起業は自分の限界へのチャレンジ   起業

上津原 章(ウエツハラ アキラ)⇒ プロフィール

中国地方でも起業に挑戦する方が増えてきました。
以前は若者が中心でしたが、最近では早期退職によって大企業を去った中高年の方が増えてきています。
世の中が実力主義に変化し、信じられるものは自分だけといった状況になったことの表れともいえます。

なぜ、起業家教育に力を入れているのか

中国地方では、山口大学や島根大学が地域密着型のベンチャービジネスの取り組みを全国に先駆けて行っています。
この動きに触発され、県や市といった自治体でも起業家教育のカリキュラムができました。
起業家教育に力を入れているのは、中国地方各県の危機感の現れでもあります。
総務省統計局の「平成16年事業所・企業統計調査」によると、事業所数は中国地方5県で減少しており、
平成13年~16年の間の減少率は山口県で6.1%、他の4県でも5%台後半となっています。

成功事例はあるのか

中国地方の企業でも、アイデアひとつで全国展開できます。
広島市の「ハー・ストーリィ」は女性の口コミを生かしたマーケティングを行っています。
全国各地で行われる女性経営者の日野社長の講演会には、女性の視点を学びたい男性経営者の姿が多く見られます。
また、マンションの販売代理業から出発した「アーバンコーポレイション」は起業して10年余りで東証一部に上場しています。
これらの会社も、最初は従業員数人の小さな会社だったのです。

まとめ-起業で成功する条件とは-

起業は自分の夢を実現するための舞台です。
失敗したときに守ってくれるものはありませんが、成功したときに得られるものも大きいのです。
成功するかどうかは、自分自身の商品価値の限界にチャレンジし、その価値を認めてくれるファンを一人でも多くつくることにかかっています。
成功するまでの過程を楽しむことができれば、おのずと結果もついてきます。
一度しかない人生、あなたの限界にチャレンジしてみませんか。

【05年9月28日】

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