「年平均利回り10%に飛びつくな!」【2011年 第9回】

【2011年 第9回】 「年平均利回り10%に飛びつくな!」 ~投資初心者~

長谷川 剛史 ⇒プロフィール

前回・前々回で「投信購入時・個人年金購入時に注意すべきポイント」について学びましたが、今回は、「年平均利回り10%に飛びつくな!」ということで安定運用の重要性をご紹介します。

 

 

 

 

 

もし、年平均利回り10%確実という金融商品が存在したら投資を検討しますか?また、投資したら必ずお金は増えていくと思いますか?それでは一緒に検証してみましょう。

年平均利回り10%確実の金融商品A・Bに100万円投資し6年間運用したとします。6年後の運用結果がどうなるか?予想してみてください。

 

 

 

商品の利回り推移を想像した方が大半かもしれませんが、A・B商品共に年平均利回り10%確実の金融商品であることに間違いはないですよね。まず、A商品ですが複利効果を生かして、6年後には投資額100万円が約177万円に増えます。

それでは、B商品はというと・・・投資額100万円が約88万円に減ってしまいます。驚いた方は是非電卓をたたいてみることをおススメします。年平均利回り10%確実の金融商品と言えども、毎年の値動きが激しいと結果としてお金を減らしてしまうことになりかねません。

中長期の運用においては、いくら大きく利益を上げる年があっても、同時に大きく損失を出す年があると、思ったほどの成果が得られません。B商品のように投資額を減らしてしまうこともあります。つまり、継続的に安定した運用利回りを出すことがとても大切になります。そのための方法に、次回見ていくアセットアロケーション(最適資産配分)という考え方があります。

また、利回りが高いということはそれだけリスクを伴うわけですが、この「リスク」の意味を再確認したいと思います。お金の世界で言う「リスク」には、危ないとか危険という意味はありません。お金の世界のリスクとは、投資の成果が予測通りにならずにブレること、すなわち、期待する収益に対して、実際の収益がプラスやマイナスに動く変動のことやその大きさ(変動幅)のことを言います。

以上、「望ましい運用とは安定運用することである」をお伝えしました。
「こんなはずじゃなかった」と後悔することがないように、魅力的な利回りが明示されていてもすぐに飛びつかないようにしてくださいね。

次回は、「リスクと上手に付き合う3つの方法」というタイトルでリスク低減方法を解説しますので、楽しみにお待ちください。

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