配当に着目しよう!【2014年 第1回】

2014年 第1回 配当に着目しよう!-会社四季報チェックポイント

長谷 剛史(ハセ タケシ)プロフィール

 

2013年に日本株が大きく上昇したこと、2014年1月からNISA(少額投資非課税制度)が始まったことにより、株式投資に興味を持つ方が増加しています。しかし、闇雲に株式投資を始めても失敗する可能性が高く、大事なお金を失いかねません。

株式投資の王道は、会社四季報に掲載されている項目を理解し活用することです。第1回目は配当に着目し、「配当利回り」・「配当性向」についてみていくことにしましょう。

そもそも配当とは?

配当とは、投資額に応じて会社利益の中から株主に分配されるお金のことで、株主への還元制度になります。配当は一度決めると比較的変更されないことが多く1年に2回等定期的に受け取ることができます。配当は株主の定期収入ですので、会社員で考えると「給料」に該当すると言えるでしょう。

給料が毎年上昇する会社で働いていれば辞めたくないでしょうし、そんな会社であれば他社から転職したいと考える方は多いでしょう。これと同じように、毎年配当が増加する会社の株主であれば株主を辞めたくない(売らない)、そんな会社なら株主になりたい(買いたい)という考える方は多いと考えることができそうです。

 配当利回りとは?

投資額(購入株価)に対する配当の割合を「配当利回り」と言い、配当利回りの計算式は『配当÷株価×100』になります。例えば、株価800円で年間配当が24円の株式を購入したとすると、配当利回りは24円÷800円×100=3.0%です。

会社四季報には計算をしなくても「予想配当利回り」が掲載されています。最新の四季報(2014年夏号)で自動車業界を確認すると、トヨタ自動車3.04%・日産自動車3.59%・ホンダ2.47%になっており、株主からすると日産自動車が魅力的に感じます。

東証1部全銘柄の平均配当利回りは約1.7%(2014年6月30日現在)になっていますので、配当利回り2%以上は欲しいところです。また、平均と比較するのも良いですが、上記の自動車業界のように同業他社と比較すると、株主への会社の姿勢がわかりより投資に役立ちます。

 配当性向とは?

会社利益の中から株主へ支払われる配当の割合のことを「配当性向」と言い、配当性向の計算式は『1株配当÷1株益×100』になります。例えば、1株当たりの会社利益が100円で1株当たりの配当が30円だとすると、配当性向は30円÷100円×100=30%です。

会社四季報には「配当性向」という項目が掲載されていませんので、業績欄の1株益と1株配の数字から計算することになります。こちらも最近の四季報で自動車業界を確認すると、トヨタ自動車29.8%・日産自動車34.2%・ホンダ26.0%になっており、配当性向の高い会社は株主を重視した会社になりますので、日産自動車が魅力的に感じます。

最近は、株主を重視する会社で配当性向を経営目標に据えるケースが増加し、例えば、3年後には配当性向40%にします等と発表する場合もよく目にします。株主としては会社利益の3割程度は要求したいところですので、配当性向は30%が1つの目安になります。

まとめ

 配当に着目した株式投資を行うと定期的な配当収入が得られ、かつ、株主になりたい=買いたい方が多ければ株価は上がりますので、値上がり益を得ることも可能になります。また、「配当利回り」・「配当性向」をチェックすることにより、会社の株主への姿勢がわかりますので、必ず確認するようにしましょう。

次回は「買い時・売り時のタイミングは?」というタイトルで、PER・PBRという指標を取り上げますので楽しみにお待ちくださいね。

*上記は個別銘柄を推奨するものではなく、わかりやすく解説するため掲載したに過ぎませんのでご注意ください。

 

 

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