マネープランはどう立てる? ④運用プラン【2015年 第9回】

【2015年 第9回 マネープランはどう立てる? ④運用プラン】
キャラでわかる!私のマネープラン

平川 すみこ 

このコラムでは、個性心理学によるキャラ(個性)別のマネープランの考え方をお伝えしていきます。自分のキャラを知って上手にお金とつきあっていきましょう。第9回はキャラの分類による特徴から、その役割分担ごとにマネープランの立て方をみていきます。

 

 

 

 

 

個性心理学では、人間の個性を12の動物キャラクターにあてはめています。これまでもキャラクターが置き換えられている人生の時間軸によって2分割したタイプをお伝えしてきましたが、組み合わせによって4分類すると役割分担の特徴の違いがみえてきます。自分はどの役割タイプかを知り、マネープランを立てる際に役立てていきましょう。

■4分類の役割タイプ

コラムの第7回で「未来展望型・過去回想型」、第8回で「右脳型・左脳型」の2分割をお伝えしましたが、これらをそれぞれかけあわせると4分類にすることができ、その特徴をわかりやすく野球の役割タイプで表わすと図のようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来展望型は誕生前から社会に出るまでの6キャラで「プラス思考の楽観派」、過去回想型は社会人になって人生を終えるまでの6キャラで「石橋をたたいて渡る慎重派」。左脳型は現役の学生・社会人の6キャラで「経済エネルギーが高い」、右脳型は誕生前を含む就学前と社会を引退・リタイアした6キャラで「精神エネルギーが高い」、という特徴がありました。

この2分割×2分割で4分類してみると、「経済エネルギーが高くて楽観派【ピッチャー】」「経済エネルギーが高くて慎重派【監督】」と「精神エネルギーが高くて慎重派【キャッチャー】」「精神エネルギーが高くて楽観派【審判】」となるわけです。

 

この役割タイプの4分類をみると、資産運用をする際の特徴や留意点が表れています。

さて、あなたは「ピッチャー」「監督」「キャッチャー」「審判」のどのタイプでしょうか?

■未来展望型×左脳型 攻めに強いが守りに弱い<ピッチャー>タイプ

ピッチャーは、猿、チータ、黒ひょうの学生チームです。一番注目されるポジションではりきるタイプ。期待されればされるほど、やる気アップでノリやすい。じっとしていないので、デスクワークよりも、飛び込み営業や新規開拓などで力を発揮します。

ピッチャーの運用プランは、“資産は一日にしてならず”!

積極的志向で短期決戦型なので、目移りしやすく目先の損益に一喜一憂。仕事や家事が忙しくなると見直しもままならないので、ほったらかしで増やせる方法がいいでしょう。株式等での投資はライフプランの資金とは別に余裕資金で行いましょう。

■過去回想型×左脳型 常に全体を把握する<監督>タイプ

監督は、ライオン、虎、たぬきの社会人チームです。常に全体を把握し、選手の力を発揮させ、チームを勝利に導く責任感があるタイプ。指導力に優れ、バランス良く指示を出せるので、営業部長や管理部長向き。

監督の運用プランは、“我思うゆえに我が道を行く”!

バランスを考えてじっくり取り組み、自分で指示を出すタイプなので、長期運用で見直しやすい運用方法が向いています。多様な金融商品から自分や目的に合ったものを上手に組み合わせて運用していきましょう。

■過去回想型×右脳型 攻めより守りの<キャッチャー>タイプ

キャッチャーは、子守熊、ゾウ、ひつじの引退後チームです。一見地味ですが最重要ポジションで、チーム全体に気配りするタイプ。攻めより守りに強く、顧客管理や得意先回りで力を発揮。長期計画や気配りができるので、チームリーダー向き。

キャッチャーの運用プランは、“かわいいお金は旅させよう”!

備えあれば憂いなしの堅実タイプなので、しっかりと長期展望で貯めて守るのは得意。それに分散投資による攻めも加えて運用できるようになるといいでしょう。定期的にチェックや見直しもして楽しみながら増やしていきましょう。

■未来展望型×右脳型 中立に判定をくだす<審判>タイプ

審判は、ペガサス、狼、こじかの就学前チームです。勝敗にはこだわらず、試合やケンカの仲裁をするタイプ。売上に直結する営業よりも、総務や管理といった事務方向き。状況判断や人・モノを見抜く目があるので、アドバイザーとして力を発揮します。

 

審判の運用プランは、“案ずるより運用は易し”!

あまり成績に執着せず、お金の管理もアバウトで残高に無頓着なタイプ。運用もわからないからと手付かず状態ではないでしょうか。状況判断は得意なので、情報収集しながら時々チェックというように自分のペースに合った方法で長期運用していきましょう。

■自分にあった運用プランを考えよう

運用といっても、まとまったお金を運用することと、積立ながら運用することがあります。また、運用にあたっては、運用期間、資金状況、目的・目標によって、どのような運用方法にするのかを考えていく必要があります。

どのような運用方法にするか。実はここでキャラのタイプによって考え方や取り組み方が異なってくるのです。自分にあった運用方法は人それぞれ。周囲の声や状況に惑わされずに、個性心理学を参考に、自分のタイプをふまえて、自分にあった運用プランを考えていきましょう。

※当コラムの執筆者平川すみこは、個性心理学研究所の認定を受けた講師・カウンセラーです。

個人カウンセリング(診断レポート)、講演・講座、セミナーも行っています。

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