新しいデイサービス施設を体験してきた!【2014年 第5回】

2014年 第5回 新しいデイサービス施設を体験してきた!

西谷 由美子(ニシタニ ユミコ)⇒プロフィール

昨今新しいタイプの施設も色々登場しています。ご存知でしたか?マスコミで取り上げられたこともある、アレ、近所にできたので体験してきました。

前回少し触れましたが、私が介護できない時はどうする、ということで担当のケア・マネージャーさんに万一の場合の相談をしています。考えられることは

 

  1. 代わりの人に自宅に来てもらう
  2. 施設を利用する

さいわいにも頑強な私は、ちょっとした風邪等では上記の心配は無用でした。買い物や調理が難しい場合も、生協の宅配を利用しているし、念のためコンビニの宅配を利用する準備はしています。

それでも無理なら、「1」に関しては、現在利用しているデイサービスにプラスして「ヘルパーさんにウチに来てもらう」事ができます。私が仕事で外出している間の見守り、年末年始の入浴の補助等で既に馴染みのヘルパーさんがいます。たとえ「今日、今から」というのはムリでも、ある程度お願いできる目途は立っています。

けれど、骨折・入院なんて形で数日間家を空ける場合はこれでは不十分。この場合、「2」の短期間だけ介護が必要な方を預かっていただける「ショート・ステイ」施設を利用する事が考えられます。

で、どこが良いのか色々探しているうちに、近所に新しい施設が出来ていたのに気が付きました。以前福祉の情報番組で見た記憶があるのですが、ご存知でしたか?逆説的なコンセプトの施設。どこが逆説的かというと

「バリアアリー」とか「ギャンブル(みたいなゲーム)OK」

バリアフリーはもうどこでも通用する言葉でしょうが、「フリー」じゃなくて「アリー」です。「どこにも手すりがあって、段差がない施設は高齢者が自ら頑張って、体を回復させようとする意欲を奪ってしまう」という考え方に基づいて、わざと長い廊下や階段を設置して少しずつできる範囲で頑張って体を動かしてもらおう、というもの。もちろん見守る職員さんの努力があるからこそできる事です。

ギャンブルは身を持ち崩すよくない印象がありますが、施設では「村内通貨YUME(ユーメ)」を利用して楽しくゲームをしていただくとの事。ダーツ、ボウリング、トランプ等利用者の方のリクエストに応じて施設により多種多様。

色々な計算をすることで脳の活性化が図れますね。決まった時間内での勝負、施設内でのプラスアルファな活動に使える村内通貨の獲得、これは皆様、楽しみながら交流も深まるかも。通所のモチベーション維持にも良い影響があるそうです。

身の回りの感想ですが、「デイサービスで人と触れ合えるのが楽しい」という意見もあれば、「そこでやるレクが小学生の漢字・計算ドリル、童謡の合唱、レベルの合わない体操等、楽しくない」という意見もありました。

そういう方には刺激的な体験ができる施設かもしれませんね。何しろ自主性を重んじて、一日の行動計画は原則自分で立てる。自分の得意分野を生かして「**教室」を始めることも可能。

私も「お百度参り」と命名された館内一周を体験しましたが、2~3歩歩いた先に、試したくなる仕掛け(今日の運勢のおみくじ、読みづらい漢字カードゲーム、JR駅名当て、etc)が次から次に続いています。「トライする」、「正答する」ごとにYUMEがたまります。ある程度意欲があって体が動く方の中には通常の施設とは違って楽しめる仕掛けではないでしょうか。

もともとは2000年に山口県で設立されたNPO法人「夢の湖舎」が始めた、リハビリにより「生活できる能力」を確認する、生きるエネルギーを再生産するという考えから作られた施設、プログラムです。

今後ますます増え続ける高齢者ですが、それだけ多様な個性を持つ方が増える訳で、多種多様な施設・プログラムがあるのは良い事かなぁ、と。実は私も利用するならこんな施設から始めてみたいな(ここで教室始めてみたいです)と思った次第です。但しウチの一号被保険者は「今のところが気に入っている」そうですけど。

 

 

 

 

参考:

夢のみずうみ村  http://www.yumenomizuumi.com/index.html

人生の現役養成道場

夢いきいきひのくまデイサービスセンター http://kaigodb.com/jigyousho/4470401284-150/

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