エンディングノートを考える~その1【2014年 第5回】

【2014年 第5回】エンディングノートを考える~その1- それぞれの終活をプランすること

山根 裕子プロフィール

 

終活セミナーに行くとほぼすべてのセミナーに「エンディングノートを作成する」という項目があります。前々回のコラムで「遺言」のことを書きましたが、エンディングノートの持つ役割やスタイルについて整理してみたいと思います。

 

方式やスタイルに決まりはありません。

「遺言」が法律に基づいた形式で作成されて相続が起こった場合に法的な権限があるのに対して、エンディングノートは私的なものですから、方式やスタイルに決まりはありません。
いろいろな用途に応じて使うことはできますが、一方で「本屋さんとかに行くとたくさんならんでいるけれど、こんなにいろいろあってもどれを選んでいいのかわからない。」というお話もよく聞きます。

エンディングノートの種類や使い方について整理してみました。
・エンディングノートを書く前に社会と関わって社会の中で生活をしている私達ですが、様々な情報を持っています。
財産を持っていれば、預金として銀行などに預けていたり、株式であれば所有している会社に株主として登録しています。不動産であれば、法務局に登記して登録しています。お寺とは檀家として登録されてお付き合いしています。会社だけでなく、様々な団体やグループにもメンバーとして名前があります。

自分がいちばんわかっているつもりの自分の身体については、スポーツジムの会員になっていたり、何件かのお医者さんにカルテがあります。今までの経験の中で、自身が病気になった時、介護を必要となった時、この世を去る時にこうしたいとか、こうはしたくないといった考えもありますが、それらは自分の頭の中にあること。

形式は自由に、内容は幅広く書くことができます。

誰かに話して伝えるという方法もありますが、聞いた方も覚えきれるかわかりませんし(笑)
話が前後してこんがらがって来ることもあります。
「エンディングノート」という名前からなんだか深刻で暗くなってしまうのですが、別に書いたから終わってしまうものではありません。遺言は、法律にしたがって作成された場合はこの世からいなくなった後のことについての法的な効力を持つ指示書ですが、エンディングノートの場合、法的な効力はない代わりに、形式は自由に、内容は幅広く書くことができます。

・エンディングノートに書く内容
エンディングノートを書いてみようと漠然と思っても、調べていくとたくさんの種類があって、そこでもう書く気が失せてしまいそうになります。
特に決められたものがあるわけではないので、ご自身で白いノートに書いてもよいし、パソコンに向かうのでもよいのですが、エンディングノートとして作られているものの主な目次をまとめてみると以下のようになります。

◇生きている間のこと
・病気になった時の治療や告知、延命措置、介護について

◇亡くなられた後のこと
・葬儀について 葬儀の内容、方法、知らせる人、お墓について
・遺産について 遺言ではないので拘束力はないが内容、引き継ぎについて
・遺言について 法的拘束力を持つ遺言の在処について

◇自分の人生の記録や想い
・家系図 配偶者や子どもたちがあまり知らない先祖のこと
・私の履歴書 来し方の振り返り
・友人や知人など、無形の財産の記録
・ノートを書いた時点でのプラスとマイナスの財産の棚卸し・面と向かって言えない、言えなかった気持ちの書き遺し何を書こうとしているか、何のために書こうと思ったかなどを整理してみてください。

そうすると、どんなタイプのエンディングノートが合っているか少しわかってくると思います。

次回は、いつどのようにエンディングノートを書くのかをお伝えします。

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