金投資の基礎知識【2010年 第1回】

【2010年 第1回】金投資の基礎知識 金投資

三次 理加 ⇒プロフィール

○金(Gold)、史上最高値を更新!

2008年3月、NY金価格は史上初となる1トロイオンス=1000ドル台に突入しました。当時は、NY原油価格も史上初となる1バレル=100ドル台をつけ、とうもろこしや大豆をはじめとする穀物等、商品市況全般が歴史的な高値を達成。マスコミ等ニュースに取り上げられることも多かったことから、皆さんの記憶にも新しいことでしょう。

その後、米国発のサブプライムローンに端を発した金融危機により商品価格は急落。NY金価格も1トロイオンス=700ドルを割り込む水準まで急落しました。しかし、2009年秋口から金価格は再び高値圏に突入。12月にはついに1,200ドルの大台にのせ、同月3日には1トロイオンス=1,227.50ドルと史上最高値を更新しました。(表1参照)

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、今回から1年間にわたり「金投資の基礎知識」を解説していきます。

○金の歴史

その昔、金は通貨として使用されていました。古くは紀元前3600年頃、エジプトで貨幣として用いられたといわれ、世界初の金貨は紀元前650年頃のリディア王国(西トルコ)で造られたといわれています。

金が正式に国際通貨となるのは1816年、英国が貨幣法を発布し、「金本位制」がスタート、各国もこれに追随したことによります。「金本位制」とは、金を一国の通貨制度の基礎とし、中央銀行が発行する紙幣と同額の金を常時保管し、紙幣と金の交換を保証する制度のことです。当時、英国の中央銀行であるイングランド銀行は、金1オンス=3ポンド17シリング10.5ペンスと定めました。

ポンドを中心とした金本位制は、その後およそ100年間続きましたが、第一次、第二次世界大戦により同制度は混乱をきたします。

そこで1944年7月、米国ニューハンプシャー北部のブレトンウッズで開催された国際会議にて、米ドルに金と同様の価値を保証し国際通貨とする「金ドル本位制」が採用されました。同制度下では、金と米ドルとの交換比率を1トロイオンス=35米ドルに固定し、金と米ドルの交換を保証しました。

しかし、ベトナム戦争を始めとする戦費負担により米国は大幅な財政赤字に陥り、ついで国際収支、貿易収支も赤字となったことから米ドルへの信頼が失墜。各国が米ドルから金への交換を進めたことにより、米国の金準備高は米ドル発行量を下回る水準に減少してしまいました。そこで1971年8月15日、ニクソン米大統領は、金とドルの交換停止を宣言します。以降、金は国際通貨としての実質的立場を失うこととなります。

以上のような歴史的背景から、金は「モノ」であると同時に「通貨」としての側面をも色濃く残す存在となったといえます。

○各国の金準備高

現在における各国の金準備高ランキング上位は、表2の通りです。2009年に入ってから、中国の金準備高が世界第5位のスイスを抜くなど急増していることが注目されています。

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