子育てママの街情報 浦安市【2010年 第 8 回】

【 2010年 第 8 回 】子育てママの街情報 浦安市

 

中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール

長谷工アーベストの子育てしやすい街(駅)ランキング(2009年)では1位に新浦安駅2位浦安駅と上位独占となった「浦安市」。
成人式がディズニーランドで行われることで有名ですね。
今回はそんな「浦安市」を見ていきます。

 

浦安市の概要

人口は約16万人。面積は16.98平方kmです。
東京湾の一番奥の方に位置し西側は江戸川を隔てて東京都江東区と隣接しています。東側は千葉県の市川市と隣接しています。市全体の4分の3が埋め立地となっています。

鉄道はJR京葉線と東京メトロ東西線が走っています。市内の駅は京葉線の舞浜駅・新浦安駅、東西線の浦安駅となります。東京都と隣接している事から都心へのアクセスはよく、新浦安駅から東京駅までは約16分・銀座までは約17分となっています。

開発が計画的に進められてきた街だけに、道は広く碁盤の目のように区画がされ、駅前にはマンションその先には戸建て住宅が広がります。街路樹もゆきとどき整然とした近代的な街並みとなっています。

街情報

1.コンパクトにまとまった、なんでもそろう住みよい街
浦安市の人口、面積ともに、前回取り上げた文京区と似た感じです。新浦安駅を中心に、多くの商業施設、公共施設、公園、大学病院等が一通りそろっています。平均年齢は日本全国の中でも最も若く、活気のある街となっています。

東京都と至近でありながら、この街を出ることなく何でもそろいます。日本一のテーマパークまで極々近くにあるという贅沢な街です。

2.気軽に海を楽しめる
東京湾沿いにある浦安市は、当然海の近く。近隣には海の自然が楽しめるスポットがたくさんあります。葛西臨海公園・葛西海浜公園・幕張海浜公園・ふなばし三番瀬海浜公園と海と触れ合える大規模公園があります。

潮干狩りや、バーベキュー、野鳥ウォッチング、水族館などなど・・・盛りだくさんで遊ぶことができます。近くに低料金で自然と触れ合える場所があるということは、子育てファミリ―には絶好の街と言えそうですね。

行政サービス

子育て関連の行政サービスを見ていきましょう

  1. 公立幼稚園の充実
    浦安市の子育て行政の特徴としては、何といっても公立の幼稚園が多いということ。
    各小学校学区ごとに公立の幼稚園が設置されています。未就学児半数以上が公立の幼稚園にいっているそうです。公立の幼稚園はかかる費用が安いことが魅力。また市内14の市立幼稚園のうち4園は預かり保育を実施しています。この預かり保育は普通の私立幼稚園と違い、夏休みなどの長期休業中も実施しているのがおおきな魅力です。費用も安く年間利用の場合(就業や親が病気などの利用要件があります。)月額5,000円となっています。幼稚園の時期に教育費が安く済むということは、この時期に将来の教育資金を貯めることができますね。

2.図書館の充実度は日本1
浦安市は、文部科学省の平成16年「親と子の読書活動等に関する調査」で、「図書館の設置密度」「蔵書密度」が全国1位。「貸出密度」が全国2位となっています。

「図書館の設置密度」は図書館1館当たりのサービス圏域を表していて、図書館へのアクセスのしやすさがわかるものです。浦安市は浦安市の面積約16平方kmに対し7つの図書館があり、全国1位でした。

「蔵書密度」は、住民一人当たりの蔵書冊数を表していて、浦安市は人口14万人(平成16年調査時)に対して蔵書冊数が984冊で、一人当たり7冊となりこれも全国1位でした。
人気のある本は、何冊も置いてあり貸出中でがっかりすることはあまりないそうです。

「貸出密度」は住民一人当たりの貸出冊数を算出していて、貸出密度が高いと住民に活発に利用されていることがわかります。
このような統計からわかるように浦安市は図書館が充実し、市民に活発に利用されていることがわかります。

図書館利用は本を借りて返すことが面倒でないことが利用頻度を高くする要素。特に子育て世代は返すのが面倒で敬遠する人も少なくありません。その点において浦安市は抜群な環境といえるでしょう。

今回は浦安市を見てきました。浦安市は医療費助成でも中学まで無料になっており、子育て環境はとてもいいと思います。教育にも力を入れ始めており、市はこのほど「浦安教育ビジョン」を策定しました。
日本で平均年齢が最も若く活気のある浦安市。これからも子育てしやすい街上位の常連になることでしょう。

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