あなたのカードはホントにVISAカード?【2009年 第 2 回】

【 2009年 第 2 回】あなたのカードはホントにVISAカード? クレジットカード

キムラ ミキ

クレジットカードを所有していても、実は何のクレジットカードを持っているのか分かっていない方も多いものです。クレジットカードの賢い使い方や、自分に合ったカードを考える前に、まずはクレジットカードの基本的な知識を知っておきましょう。

 

クレジットカードの種類

例えば、私がクレジットカードの勧誘を受けている隣の席で、「ビザ(VISA)カードいっぱいもっているから、もうカードは要らないわ」という会話を耳にすることがあります。

確かにこれは間違いではありませんが、ビザ(VISA)カードを持ったり、利用したり、することで得られるサービスが全てのカードで一緒であるとは限らないということをご存知でしょうか?

ビザ(VISA)とは、クレジットカードにおける国際ブランドの一つ。国際ブランドとは世界にまたがって利用できる機能を提供している会社であるというと分かりやすいでしょうか。

国際ブランドには、ビザ(VISA)以外にもJCBやマスターカード、アメックス、ダイナースがあります。仮に皆さんの持っているクレジットカードに国際ブランドがついていなかったら、利用できる機会は国内外を問わず、圧倒的に少なくなるでしょう。

多くの場合、その国際ブランドと提携をしてライセンスを取得した会社がクレジットカードを発行しており、その会社のことを発行会社といいます。発行会社は、入会審査を始めとして、クレジットカード会員へのサービスやサポート等を行っています。

 

よく利用されている国際ブランドの中でも、ビザ(VISA)やマスターカードはクレジットカードの発行をしていません。つまり、ビザ(VISA)やマスターカードが自社で発行しているカードは存在しないということです。

 

つまり、国際ブランドと発行会社は必ずしも一致しないため、いくら冒頭の会話のようにビザ(VISA)カードをいっぱい持っていると言ったところで、持っているカードのことを理解しているとは言い切れないのです。

どこのクレジットカード?

それでは、私は一体どこのクレジットカードを持っているのか、と頭の中に「?」が浮かんだ方はいるでしょうか。そんなときは、お手持ちのクレジットカードの裏面をご覧になると、どこのクレジットカードを持っているかは一目瞭然です。裏面には、クレジットカードの発行会社が記載してあります。

先ほど、お話をしたようにクレジットカードの発行会社が会員へのサービスやサポートを行いますので、国際ブランドとしてビザ(VISA)が付帯されているクレジットカードでも、発行会社によって受けられるサービスや特典だけでなく、サポートデスクの数や対応、入会の際の審査基準も様々です。

 

 

クレジットカードの賢い使い方や、自分に合ったカードを考えるには、まず所有しているクレジットカードや入会を検討しているクレジットカードの発行会社がどこなのか?をよく確かめることがまず大切です。次回からは、クレジットカードの発行会社を業態別にセグメントして、クレジットカードについて考えていきたいと思います。

 

  • コメント: 0

関連記事

  1. マッチング拠出【2015年 第5回】

  2. 海の文化圏と陸の文化圏【2009年 第 3 回】

  3. 田舎暮らしのホントのトコロ「ご近所づきあい」【2008年 第10回】

  4. 人生資金と住宅購入資金【2014年 第1回】

  5. 毎月分配型の投資信託について【2011年 第24回】

  6. 住宅ローンプラン実践編⑧【自営業者が、2年がかりで住宅ローン借入を実現したケース】【2012年 第12回】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。