国別・地域別実質GDPでみる世界の勢力図【2009年 第 12 回】

【 2009年 第 12 回】国別・地域別実質GDPでみる世界の勢力図 資産運用

 大山 潤(オオヤマ ジュン)

資産運用における投資の分散方法の基準

世界全体に長期分散投資する資産運用方法を取られている方で、特に指数連動型の投資信託あるいはETFを使っている方においては、世界の株式時価総額の割合を参考に分散されている方が多いのではないかと思います。

もちろん、同じ時価総額を基準とする投資方法であっても、現在の世界の時価総額の割合で投資する方法もあれば、数年後あるいは数十年後の世界の勢力図や時価総額の分布を予測して投資する方法もあるでしょう。

一方で、株式時価総額ではなく、世界各国のあるいは地域のGDPを基準に分散投資したいという方もいらっしゃると思います。特に株式だけではなく通貨の分散も考える上では、GDPの割合を把握しておくことには重要な意味があると思います。

世界各国のGDPの割合

ここでは、米国農務省の経済調査部が提供しているデータをもとに、GDPの分布を確認してみます。HPからダウンロードしたデータは、実質GDP(インフレ調整済み)で、2009年2月11日アップロードとのことです。

 

 

 

 

 

 

「北米」+「欧州」+「アジアオ・セアニア」の3地域で世界全体の85.5%を占めています。ブラジルが含まれる「ラテンアメリカ」まで投資範囲に含めると、世界の90%以上をカバーすることになります。

ちなみに成長著しい新興国、特に「BRIC」に一応「S」も加えた「BRICS」のGDPをチェックしてみると、アジアオ・セアニア地域の中国7.0%、インド2.1%、ラテンアメリカ地域のブラジル2.3%、旧ソ連地域のロシア1.9%、アフリカ地域の南アフリカ0.5%、5カ国合計で13.8%という割合です。

客観的なデータのチェックのバランスの必要性

いかがでしょうか。個人的な主観でいえば、思いのほかロシアと南アフリカを大きくとらえすぎていた感があるのは否めません。小さな経済圏に一気に大きなお金が流れ込めば、また逆に流出すればどのような結果につながるのかは過去の歴史が示してくれています。将来に対する期待と現在の客観的なデータのチェックのバランスの必要性を感じました。

最後に、このデータを発見したMark J. Perry教授の考察と同データをもとに作成された図(1969-2009実質GDPの推移)を引用しておきます。

 

 

 

 

 

“1962年から世界のGDPは3倍以上に成長しています。私たちは、ここ40年間の中国、インド、ブラジルのような新興国の急成長は、米国のシェアを犠牲 にしていると考えてしまいがちです。しかし、実際はパイは一定ではなく大きくなっており、その中で米国の生産性はテクノロジーの発達、イノベーションによって著しく向上しており、結果、長期間一貫して25%を上回るシェアを保ってきました。”

CARPE DIEMhttp://mjperry.blogspot.com/2009/11/us-share-of-world-gdp-remarkably.html

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