家計の中の固定費と変動費【2011年 第2回】

【2011年 第2回】家計の中の固定費と変動費 ~家計DINKS~

佐藤 涼子(サトウリョウコ)

不況の影響やエコブームで、「節約」が流行っています。 価格を比較して買うことは当たり前になっており、 ランチを外食からお弁当に変えたり、買い物の回数を減らしたり、 いろいろと工夫されている方も多いと思います。
でも、ちょっと待って下さい。節約するならば、効率的に節約したいですよね? まずは、自分の「家計」を知ることから始めましょう!

 

家計管理のポイント1「固定費」

家計は、「固定費」と「変動費」に分けて考えることができます。
固定費とは、一定額の定期的に発生する費用のことをいいます。

例えば家賃。旅行で一週間留守にするとしても、家賃は家を空ける、空けないに限らず一定のお金がかかります。その他に、光熱費、水道料金、駐車場代、定額 制の通信費、NHKの受信料、新聞購読料、生命保険料、クレジット返済(リボルビング払い)、税金、習い事等の月謝などがあります。

通帳やクレジットカードの明細をみながら、固定費を選んでみましょう。また、月別のガス料金、電気料金、水道料金のグラフを作ってみると、統計が見られるのでおススメです。

この固定費の性質ですが、一度費用が発生することが決まると、なかなか減らすのが難しいのが特徴です。支出の金額が一定なので、「今月は余裕がないから洋服を買うのを我慢しよう」 といった、支出をコントロールすることができない性格でもあります。

また、毎月入ってくるお金というのは、大体一定しています。

収入 - 固定費 = 変動費

となります。

この固定費をきちんと把握しておくことで、家計における「無駄」が省けます。これを機にインターネットのプロバイダー料金や携帯電話の料金プランを見直す のもよいでしょう。
見直す時のポイントは、例えば、英語力向上のために英会話の月謝に1万円払っている!と、目的と内容が明確にわかっていればよいのです が、生命保険料の2万円の目的と内容がわからない・・・といった場合は、一度ご自分が加入している保険の証券を確認したほうがよいでしょう。

家計管理のポイント2「変動費」

変動費とは、生活に伴う活動の頻度、度合いによって変動する費用のことです。

例えば食費。外食が多ければ、食費は高くなりますが、頑張って自炊をすれば、食費は安くてすみます。その他に、被服費、交際費、生活雑貨費、衛生費、医療費、ガソリン代、レジャー費、美容費、おこづかい等があります。

さて、ここで再度、通帳とクレジットカードの明細を確認してみましょう。
この「変動費」は、節約・工夫によって支出を抑えることができます。

収入 - 固定費 = 変動費 ですので、変動費の予算は必然と決まります。その中で、何にいくらまでならお金をかけられる!と自分で決めましょう。そし て、一度自分で見直してみましょう。FPなどの専門家に相談するのも1つの方法です。思わぬところで、「目から鱗」的なアドバイスが聞けると思います。

(このコラムは執筆者エキサイトブログ2009年5月6日、5月9日分に加筆、修正をしたものです。)

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