田舎暮らしのホントのトコロ「住む場所をどう探す?」【2008年 第7回】

【2008年 第7回 田舎暮らしのホントのトコロ「住む場所をどう探す?」】地域コラム 中国・四国

キムラ ミキ

 

 

 

 

 

 

田舎暮しの体験等を通じて、本格的に田舎暮しを始めよう!と決めたときにまず考えることになるのが住まいについて。住まいは生活の基盤ですから、田舎暮しを始めてから考える…ということができないですからね…。

 

ご実家の近くでの田舎暮しを考えている場合は、土地勘がありますから、まだよいのです。しばらくご実家にお住まいになりながら、住まいについて考えることもできるでしょう。しかしそのようなケースだけとは限りません。住んだことのない場所に移住を考える場合だってあるでしょう。その場合、田舎暮しを始めよう!と考えたプロセスの中で、このあたりに住めたらいいなと目処がついていたとしても、実際にしばらく住んでみなければ分からないことも往々としてあるものです。

よくある失敗事例には、お金に余裕のある方が、いきなり広い土地を購入して、大きな家を建てて…と勢いにまかせて行動を起こしてしまうケースがあります。しかし、そんなに慌てて、田舎暮しをスタートさせて、後から「こんなはずではなかった…」と後悔してしまうなんてことは避けたいものです。

そのためにも、私がおススメしたいのは、しばらく借家住まいをしてみるということ。前回ご紹介したNPOふるさと回帰センターでも情報を得ることもできますが、住まい探しを始める段階であれば、具体的にエリアは決まっていることと思いますので、住まいを探したいエリアの自治体に問い合わせて見られるとよいでしょう。

大都市部に長く住まわれていた方で「借家住まい」と聞くと、アパートやマンション等集合住宅のイメージを持たれることも少なくないでしょう。しかし、自治体の中には過疎や高齢化のために、空き家となってしまった一軒家を活用して、田舎暮しを希望する人に利用してもらおうという取り組みをしているところも増えてきています。

ここで考えてみてほしいのは、かつては自らが利用していた住宅を他人に空き家として賃貸をするということを、皆さんが貸す側だったらどう考えるか…ということです。皆さんの中には、「今は、使わないにしても他人に貸すのはちょっと…。」と躊躇する方もいるでしょう?わたしも、実家を他人に貸すのは不安だし、きれいに使ってくれるかな?…と多少なりとも気を揉みます。でも、そう考えてみると、空き家の活用の取り組みを積極的に行っている自治体は、移住者を迎え入れようというムードがあると考えられますので、「地元住民とのコミュニケーションをとりやすいか?」という点でのひとつの目安となるのではないでしょうか。

まずは借家住まいから、田舎暮しをスタートさせてみて、地元住民とのコミュニケーションをとったり、生活自体に慣れたり、ということからゆっくりと衣食住を確立させていかれるとよいのでしょう。新しい生活がスタートすることになるわけですから、最初から気合いを入れすぎると、スローライフの田舎暮しなのに返って疲れてしまいます。慌てず、ゆっくりが、基本です!

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