投資の3つのポイント!【2011年 第4回】

【2011年 第4回 】投資の3つのポイント! ~投資初心者~

長谷 剛史(ハセタケシ)プロフィール

これからの時代、好き嫌いに関わらず、投資が必要であることを学んできました。投資とは「お金の働かせ方」ですが、その際に味方とすべきポイントがあります。今回は、投資の3つのポイントについて一緒に考えていきましょう。

 

 

 

 

 

まず1つ目のポイントは「複利」です。複利とは、元本だけでなく利息にも利息がつく仕組みのことですが、単利(元本にしか利息がつかない)と比較して具体例で見てみましょう。

仮に100万円を利率5%で30年間運用した場合、単利と複利ではどの程度の差が出るでしょうか?単利では投資額の2.5倍の250万円となり、複利だと 投資額の4倍の432万円となります。単利は直線的なお金の増え方ですが、複利は右肩上がりのカーブを描いて増えていきます。つまり、時間を見方につけて 投資を継続すればするほど、複利の効果は高くなります。

次に2つ目のポイントは「課税の繰り延べ」です。課税の繰り延べとは、利息や分配金を途中で引き出さずに、運用を継続した場合に得られる効果のことです が、聞きなれない言葉かもしれませんのでこちらも具体例で見てみましょう。

先ほどの例と同じように、100万円を年5%複利で30年間運用した場合、毎年20%課税だと投資額の3.2倍にしかなりませんが、課税を繰り延べると 投資額の4.3倍の432万円となります。勿論、課税を繰り延べた場合、最終的に税金がかかりますが毎年課税されるよりは有利となります。

次に3つ目のポイントは「長期継続」です。長期継続とは、早く始めて長く投資を行うことです。「長期投資」と呼ばれることも多いですね。こちらも具体例で見てみましょう。

Aさん(35歳)35歳から毎年10万円を10年間積立、45歳以降は積立を中止し65歳迄運用のみ継続Bさん(35歳)35歳から10年間は投資をせ ず、45歳から毎年10万円を20年間積立しながら65歳迄運用

運用利回りを5%とした場合、同い年のAさん・Bさん、65歳時点でお金がより増えたのはどちらでしょう?答えは2人とも約350万円になります。しか し、Aさんの投資額は年間10万円×10年=100万円、Bさんの投資額は年間10万円×20年=200万円と開きがあるにも関わらず結果が同じというこ とは、35歳から投資を始めたAさんのように早く始めて長く運用するほうが効果的であると言えます。

結論として、金融商品を選択する場合、複利・課税の繰り延べを活かした商品をまずは選択することが大切になります。さらに、早く投資を始めて長く継続することを加えればさらに効果が高くなります。投資初心者の方は特にこの投資の3つのポイントを押さえた運用を心掛けて欲しいと思います。

次回は貯蓄の2つのポイントについて解説しますので、楽しみにお待ちくださいね。

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