相続税額から連想されるもの【2006年 第2回】

【2006年 第2回】相続税額から連想されるもの  相続

太田 潔(オオタ キヨシ)⇒ プロフィール

「相続税額」と聞いて、みなさんはどのようなことを連想されますか?

・ まず、ピンと来ない。
・払えるだけの税金があるなんて羨ましい。
・持てる人の悩みだね。仕方がないじゃないの。
・財産は、何もしなければ親子三代で無くなると言うし大変だね。

相続税の申告対象率

まあ、普通の生活をしている人にとっては、全て他人事になってしまっても仕方がないことだと思います。
前回、「相続件数」の話の中で、相続税の申告対象率は相続発生件数の内、4%強ですから、全人口のうち、95%余の人には無縁だからです。

私は仕事柄、この僅か5%にも満たない層の方と少なからず接点があることから、このコラムを引き受ける「ご縁」ができたのかもしれませんが・・・。

節税・社会貢献

この、僅かな層の中でもごく少数の方との接点ですので、全てを分かったような話は決してできないことは百も承知していますが、それでも個々に生き様があり、対象となる全ての方が「節税」を望んでいると決め付けることができず、「節税」を前提に話を展開しなければならないとの先入観が如何に危険なことか、そして、最近では「節税」を前提とする対象者の中でさえ、「社会貢献」への資産遺贈を考えている人も現れ始めていることが、私の言葉では「情緒的」であると表現するしかなかったのです。

このレベルの人達になると、「相続税額」がどうなる、こうなると言った関心事より、自分の生き様の最後をどのように演出するかの方に気が廻っているようです。
最後くらいは名誉職に就きたい、生きた証を残したいとの思いが強いようで、終の棲家を演出する私のライフワークからだけでなく、終末医療を看られるホスピスや、お知り合いのチャプレンからも同様の話を伺います。
思いを半ばにして倒れた方などは、息を引き取るまでの10日間が、その方の人生の縮図を表しているとのことです。

【2006年08月01日00時00分】

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