万が一に備える保険【2012年 第11回】

【2012年 第11回 万が一に備える保険】高校生のためのパーソナルファイナンス入門

長谷 剛史(ハセ タケシ)⇒プロフィール

前回は「健康保険と公的年金制度」というタイトルで、2つの制度の概要・意味についてお伝えしました。今回は、「万が一に備える保険」について一緒に勉強しましょう。

 

 

 

 

 

 

保険は大きく2つに分かれています

保険と聞いてもピンとこない人が多いかもしれません。保険は大きく2つに分かれています。前回勉強しました健康保険や年金に代表される「社会保険」と、民間の保険会社が取り扱っている「民間保険」とがあります。

社会保険は、憲法25条「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」の内容を保障するための制度で、全ての国民が加入しなければならない「強制保険」になっています。それに対して、民間保険は自分の意志で加入を決めるので「任意保険」と言われています。

それでは、「強制保険」の社会保険だけでいいのでは?と思うかもしれませんが、憲法で保障されるのはあくまでも「最低限」なんですね。それ以上の保障を得るためには民間の保険への加入が必要になります。

皆さん、今までに「ひやっ」としたことや、危ないと感じた経験はないですか?あくまでも可能性ですが、いくら自分が気を付けていても防ぎきれないことが起こる可能性があります。具体的に例を挙げると。。。

・クラブ活動中にケガをしてしまうこと

・自転車に乗っていて歩いている人にぶつかってしまうこと

・家族が病気で入院してしまうこと

・歩いているときに自動車が突っ込んでくること

・家が放火されること   etc

上記のようなことが起こると、精神的・肉体的に大変ですがお金の面でも厳しい状況になります。社会保険は最低限の保障ですので、それを補う目的で民間の保険が誕生しました。

保険は助け合いの精神で成り立っています。例えば100人の村があったとして、普段は皆が元気に働いていますが、病気になり働くことができなくなると、収入がなくなり医者にかかることもできなくなることも考えられますね。

お金に余裕がある人がいて助けてもらえればいいですが、いない場合に備えて皆が少しずつお金を出し合って、もし誰かが病気になったりしたら、そのお金を利用することができるようにしたのが保険の始まりです。

また、「貯金は三角・保険は四角」と言われています。皆さんの授業料は親が働いて支払ってくれていることと思います。もし、親が病気になって働くことができなくなると大変ですね。そうならないために毎月1万円ずつ貯金をすれば10年で120万円貯まりますが、1年後に万が一のことがあれば、その貯金で皆さんの授業料・生活費を支払うのは難しいでしょう。

保険であれば、毎月1万円の掛け金を支払い120万円の保障がつく内容であれば、契約が成立するとすぐに120万円の保障を得ることができます。つまり、保険は貯蓄と違って加入したときから高額の保障を受けることができます。

何が保険の対象になっているのか

最後に、何が保険の対象になっているのかに注目してみましょう。「人」を対象にした保険は、病気や事故で亡くなった場合や入院・手術した場合にお金が受け取れる保険で「生命保険」と呼ばれています。「モノ」を対象にした保険は、火事で家が燃えてしまった場合や、百貨店で壺を壊してしまったような場合にお金が受け取れる保険で「損害保険」と呼ばれています。

皆さんでも避けることができないことが起こる可能性がありますので、万が一に備えるためにも保険のことをしっかり理解するようにしてくださいね。

次回は、「ライフプランの考え方」を見ていきますので、楽しみにお待ちください。

○  今月のお金に関することわざ

「辛抱する木に金がなる」⇒ 辛抱強くコツコツ励めばいつかは成功する。財産も持てるようになる。

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