プロボクサー・米澤重隆選手 後編【2012年 第6回】

【2012年 第6回】プロボクサー・米澤重隆選手 後編
ライフプラン別コラム – プロ格闘家のためのファイナンシャル・プランニング

平野 厚雄(ヒラノ アツオ)⇒プロフィール

前月は、民間保険に加入する前に、社会保険と勤務先の福利厚生制度等について確認し、足りない部分を民間保険で準備するという流れが重要です、ということを書きました。では、具体的に民間保険に加入する際には、どんな点に注意すれば良いのでしょうか?まず、大前提として知っていただきたいことは、「保険は加入したら、その後もずっと安心!」というわけではないということです。加入後の定期的な見直しが大切になります。

 

米沢選手に必要な保険は?

なぜなら、環境が変わるからです。例えば…、結婚、出産、離婚、子どもの成人等、長い人生においては、保険を必要とするとき、必要としないときがあります。つまり、「これさえ入っておけばずっと安心!」という万人共通の良い保険など無いのです。その時の状況に合わせた保険を自ら選び、加入することが大切なのです。

そこで、米澤選手の保険について考えてみると、一番直近に起きる大きなライフイベントは翌年に迫っている「37歳定年(引退)」になるかと思います。ボクシングは、頭部への打撃を浴び続けることで脳への障害も懸念されており、日本国内では原則37歳の誕生日でライセンス失効(引退)ということになっております。そして、引退後は選手生活を続けることはできません。

つまり、「保険の加入」という視点でみれば、37歳で選手を引退すれば、各保険会社の加入のハードルは下がるはずです。したがって、米澤選手にとって、まず来年の引退時が保険の検討・見直し時期となるでしょう(Q&Aにもあるように、米澤選手は、「今はボクシングがすべて…」ということですので、引退までは、ボクシングに専念していただきたいて構わないと思います)。では、米澤選手にとって今後の保険を考える上で大きな別れ道になることは何でしょうか?

それはずばり、「結婚するのか?独身で生きていくのか?」ということになるでしょう。やはり、結婚した場合は、配偶者に対する責任もありますし、子供が生まれればさらに責任が大きくなりますので、万が一の時の残されたときの生活を考え、生命保険は必須になります。しかし、このまま独身で生きていく…ということであれば、生命保険よりも自分自身の「長生きリスク」に備えた、医療保険等や個人年金保険等を検討したほうが良いでしょう。

米澤選手のコラムでは、生命保険と社会保険を中心に考察してきましたが、プロ格闘家が保険について検討する際のポイントをまとめると、以下の3つになります。

いかかでしょうか?保険を一つ考えるにも単純な話では無いのです。そして、上記以外に、もう一つ大切なことがあります。 それは、保険会社の営業職員の言われるままや、友達・親族との付き合いで保険に加入する事は避けていただきたいということです。

自分に合っている保険を選ぶ

私の経験上、そのような方々は、生命保険の基礎的な知識をお持ちではない方が多く、結果的に自分にあっている保険なのか?そして、どのような保障額があるのか?という最も大切なことを認識されておりません。結果的に、そんな保険に長期間月数万円の(無駄な)保険料を払い続けていたりされます。

実にもったいない話です。「すべての人に共通な万能な保険は無い!」この原則をしっかりと、頭に入れて、自分のライフプランにあった保険を自ら選び加入していただきたいと思います。そして、それが難しいのでしたら、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーに相談していただきたいと思います。

 

米澤選手ありがとうございました!次回登場していただく3人目のプロ格闘家は、第2第DEEPウエルター級王者で全日本サンボ選手権(82kg級)王者の長谷川秀彦選手です。

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