固定費削減効果大の保険の見直し①【2013年 第10回】

【2013年 第10回 固定費削減効果大の保険の見直し①】 家計節約~家計のダイエット〜

中村 真佐子 ⇒  プロフィール

家計ダイエットは支出を無理なく減らしていこうというもの。支出削減の王道は固定費から。これまでは固定費のダイエットとして通信費や、光熱費を見てきました。今回は、保険の見直しを取り上げます。

どのような保険がどれだけ必要か?は家庭により違うもの

「保険料ってどれぐらい払うのが普通なの?」とよく質問されます。

保険料の支払いが家計にとって負担だなぁと思っている人は少なくありません。
答えは?   「いくらが普通というのはありません」
家族構成や、保険への考え方によって、何をどれくらい保険でそなえるか?は人それぞれ。
とはいえ、数字が知りたいところですね。
下記図表は、生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査(平成24年度速報版)」によると、1年間に世帯で支払い可能な保険料の調査があります。

図表-支出可能保険料

平成15年から平成24年にかけて平均金額が減っているのがわかります。

増えているのは12万円~24万円のところです。月額ですと1万円~2万円になります。
この数字は、この金額なら出しても構わない、この金額で精いっぱいと、人によっては意識が違うかもしれませんが、何とか負担を減らしたいという思いが伝わってきます。
年代別に一般的な保険の考え方を言いますと・・・

子どもが生まれたばかりのご家族ならば、子どもが成長するまでには、時間がかかります。万が一収入を担うお父さんが亡くなったり、病気やけがにより働けないことによる収入減は生活に大きな影響が出ます。

子どもが小さく育て上げるまでの期間が長いほど、保障を厚くします。

そして、子どもが成長するに従い必要な保障は減っていきます。

子供が独立してしまえば大きな保障は必要なくなります。

また保険に対する考え方もひとそれぞれ違います。

万が一死亡した時、けがや病気をしたとき、色々なリスクを心配して、すべて保険でしっかり備えることにより安心する人。

中には保険が嫌いで、貯金で賄うから大丈夫という人や、掛け捨てしか保険は入らないという人もいます。

保険料が家計を圧迫していると、どうにか見直せないのかと思うもの。だから冒頭のような質問が出てくるのです。

 

ではどうすればよいのか?を考えたときに、

万が一のための備えであるがために、削るのは不安。

何をどのように見直したらよいのかわからない。

保険会社の人に聞いてみたいけれど、他の保険を勧められそうでいやだ。

などの様々な理由から保険を見なおすことに踏み切れないこともあるでしょう。

 

保険を見直す前に保険の仕組みを理解しましょう

保険の営業の人に勧められて保険に加入したのは良いけれど、保障額や保険料は自分にとって適切なのかはなかなか判断できませんね。

まずは、保険の仕組みを理解するところから始めましょう。

保険は貯金ではありません。たくさんの人の保険料を集めて、その中で、万が一にあった人に対して集めた保険料から保険金を出しているのです。

保険料の中には保険金として支払うためにプールしておくものと、保険会社へ支払うものとで構成されています。

生命保険で代表的な定期保険と終身保険の違いを見てみますと・・・

20代30代であれば、死亡する確率は、高齢者に比べて極めて低いです。

ですから若い期間に限定した定期保険は、保険金に回すお金が少ない、言い換えれば保険期間に保険料を払うだけで保険金を受け取らない人がだんぜん多いので、保険料が安いのです。

一方、死亡したら必ず保険金がもらえる終身保険は、保険料は高く設定されています。

途中で解約したら、解約返戻金としてお金が戻ってくるので、貯金に近い感覚ですが、払い込んだ保険料=解約返戻金ではありません。

保険料として預かったお金は保険会社が運用し、契約者全員分のいつ発生するかわからない保険金を用意しなければならないので、保険料が定期保険に比べて割高なのです。

保険にはいろんな種類があり、今回のコラムではほんの一部の説明です。保険を見直しする際には、仕組みを理解したうえで、なぜ保険が必要なのか?を改めて考えてみましょう。

次回は、見直しの方法や見直すことによるライフプランへの影響などを見ていきます。

 

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