夏休みは静かすぎ!年少人口減少の実態【2013年 第9回】

【2013年 第9回 夏休みは静かすぎ!年少人口減少の実態】田舎暮らしを始めてみたら

西谷 由美子⇒プロフィール

秋といえば、食べ物もおいしいし、文化の秋、またスポーツの秋でもありますよね。昔、この時期には運動会で地域は燃えたものでしたが、さて、少子化の現在。少子化とともに変わりつつあるわが郷土に少し感傷的になったりして・・・

 

 

 

 

 

少子化が進んでいるのか?

9月も半ばとなりましたが、皆様の所は遠くの学校から運動会用BGM、聞こえてきますか?私が住んでいた都会では、小・中学校とも5月に運動会を、高校は3年生の都合で夏休み前後に運動会や体育祭を行う、というのが一般的でした。

 

でもこの辺りは、5月に博多どんたくの流れでお祭りがあって小・中学生がパレードに参加したりするものだから、運動会は秋が定番です。昔、私の小学校は1学年5~6クラスありましたので、ご家族の方が集合すると、そりゃあけっこうな数の観衆、ビデオ撮影の盛んな現在とは違った意味で、場所取りの熱気が凄かったものでございました。

 

だって、ほとんどのご家庭が何代も前からこの地域に住んでますので、とうちゃんもじいちゃんも顔見知り、たまに同級生。父兄も参加する町内対抗のプログラムもあり、いわば家名をしょった「燃える闘魂」がそこかしこで衝突していたのは、想像に難くないのでは。

 

ここまで来て、ハっと気が付きました。

「ラジオ体操の音楽、全然聞こえな~い!」

 

私が子供の頃は、お盆の時期を除いて平日はほぼ毎日、ラジオ体操を近くの公園でやっていた記憶が。私はリアルタイムに朝の六時半からでしたが、うちの子供は夏休み始めと終わりに10日ずつ、それも時間を遅らせて、でした。理由は大勢が集まるのでご近所の迷惑にならないように、だって。確かに昔、そして田舎に比べると現代の都会はいろんな方の集合体ですので、夜勤明けやらご病気の人のご迷惑も考えなければいけないんでしょうけどね。

 

で、この辺りはラジオ体操の喧噪さえ聞こえてこないほど少子化が進んでいるのか?その実態を俯瞰するために、市が発行した統計からグラフを作成してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわ~、少子高齢化、確実に進行しております。年少人口、昭和40年の3万人弱が平成22年で1万人弱ですから単純に考えてもクラスの数は半分以下になってる計算ですね。小規模校の場合、複数のクラスを編成できず、つまりクラスマッチができない状態じゃないですか!

 

H24 最大規模の小学校 生徒数552名

中学校 生徒数551名

ちなみに旧市内で最少は小学校42名 中学校49名

(資料:日田市統計便覧(H24)より)

 

実際、90年代から旧市内の小学校が少なくとも8つは統合のため廃校になっています。改めて現実を示されると、胸が締め付けられる思いとともに、少子化、過疎化の現実が眼前に迫ってきます。高齢者対策も大事だけれど、若い人への配慮が足りないとか、少子化対策を早急に打つべき、という意見。「当然だよね」と思っていたのですが、実態を目の当たりにすると、その思いがますます強くなってきます。

 

私でもすぐに思いつく子育て支援、って例えば市町村による「出産祝い」、「チャイルドシート助成」、「三人乗り自転車支援」、「私立幼稚園入園料補助」等がありますが、わが郷土ではここに挙げた例は実施されておりません。乳幼児医療費の助成が中学生まで拡大された、というニュースは耳にしておりましたが、それ以上は厳しい財政状況が進展を阻む、という事なんでしょうね。

 

ところで、個別の少子化対策も重要ですが、そう遠くない将来南海トラフ大地震が起こるのではないかと言われております。2012年の公立学校の耐震化状況を見ますと、全国の公立小中学校では84.8%ほどが実施されておりますが、わが郷土では83.3%です。万一の時には地域の避難所の拠点ともなる学校。いわば「少子高齢化対策」のスピン・オフ、財政状況と相談しながら、早急に対処してほしい課題ではないかと、台風で避難準備をした時に、ふと思った次第です。
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