ヤマカゲからのラジオこぼれ話 その10【2013年 第10回】

【2013年 第10回 ヤマカゲからのラジオこぼれ話 その10】
ヤマカゲからのラジオこぼれ話

キムラ ミキ 

オーディションから始まったラジオ出演。
ラジオ番組に出演させて頂くようになって、人との出会いも増えました。
表舞台でお話をさせて頂くことができるのも、裏で支えて頂いているスタッフの方のチカラあってこそ。
ひとつひとつの大切な出会いが、今日の私を作ってくれています。

 

 

 

 

2011年3月から続けさせて頂いているラジオ番組。

思い返せば、あるディレクターさんとの出会いがすべての始まりでした。

ラジオパーソナリティのオーディションを経て、

現在の番組を担当させて頂くことになったのですが、あとで聞いた話によると

ディレクターさんは、オーディションに私が応募をする前から

実は私のことを知っていらっしゃいました。

 

オーディションがあった時期は

地元鳥取県でファイナンシャルプランナーとして活動を始めて、

某カルチャーセンターでセミナー講師をしたり、

地元のフリーペーパーでコラムを書かせていただいたりと、

少しずつ人前に出る機会が増えてきた時期でした。

その記事などを見て、新しい番組に欲しい人材として

ピックアップをして下さっていたようです。

 

そんな折、オーディションに締切ギリギリで応募してきたのが私。

ディレクターさんが、

「履歴書を手にしてキムラさんだと分かった時、飛んで喜んだのよー」と、

嬉しそうに教えてくれたことを今でも覚えています。

 

そんなディレクターさんは、2012年の秋、病魔に襲われました。

思い返せば、夏の頃から何だか、体調が悪いのよねーと幾度も口にされ、

早く病院に行かないといけませんよー!と笑いながら話していたことが悔やまれます。

勇猛果敢に病魔と闘われましたが、2013年の春に永眠。

ラジオのイロハのイから教えて下さり、仕事以外の楽しい思い出もたくさんあります。

ある連休中の穏やかな日に、突然永眠されたという知らせを受けて、

後頭部を大きな石で殴られたような衝撃を受けました。

 

あれから半年が経ち、ラジオ番組の放送時間が変わったことの報告も兼ねて、

先日、もう一人のラジオパーソナリティと一緒にお墓参りに行ってきました。

お墓には、生前お気に入りだったキャラクターのコップが置いてあり、つい笑みが…。

ホスピス病棟に移った時に、もう一度お酒が飲みたかったなーとおっしゃっていたので、

お墓参りの際には持ってこようと思っていて、うっかり忘れてしまった私。

次来るときには、絶対持ってきますからねーと言葉をかけて、お墓を後にしました。

帰るころには、それまで降っていた雨もあがり、気持ちが、シャンとした気分でした。

 

ディレクターさんは、とってもまっすぐな仕事熱心な方でした。

自分はしっかり地に足付けて踏ん張っているかどうか、恥ずかしくない生き方をしているか、

日々のアレコレに追われて自分を見失いそうになったとき、

嬉しかったことの報告をしたいとき、等々、

折に触れてまた、お墓参りに伺いたいと思っています。
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