低収入介護職の方の相談事例 その2 【2016年 第2回】

【2016年 第2回 低収入介護職の方の相談事例 その2】FP相談にかける想い

中村 真佐子(ナカムラ マサコ)

 

優益FPオフィスの日々の相談業務の中から、「相談にかける想い」として相談事例をご紹介します。
今回は、前回の続きで低収入介護職の方の2回目相談です。

 

斉藤さん(仮名)の印象が変わる

4か月ぶりにお会いした斉藤さん。初回相談の時と比べて第1印象が変わったように感じました。
なんとなくすっきりしたような、目の力が強くなったような…そんな印象を受けました。
この4か月どのように過ごしたのか?お話しを聞くところから始めました。

 

2回目相談日までの毎日の支出記録が素晴らしい

これまで、レシートなど受け取らず捨てていた斉藤さん。
初回相談後、毎日お金を使ったレシートをノートに張り付けて保存。支出項目ごとに毎日の支出額をエクセルで集計していました。
1か月の予算を自分なりに立て、使いすぎた分もしっかり記録して自分なりの分析をお話ししてくれました。
この4か月真剣にお金向き合い自分で行動する、その習慣ができていました。素晴らしい。
いくらFPが提案したところで、実行に移し習慣化されなければ意味はありません。
支出記録は、自分のこととして理解し納得し行動した証です。

 

うまくいかないことも多々ある

斉藤さんがお金の使い方でよくないと思っていること。それは、少額の支出の積み重ね。

コンビニで買うちょっとしたもの。自動販売機でつい買ってしまう飲み物。記録を付けることで気が付きました。
でも!ついつい使ってしまう…。早々うまくいかないものです。

携帯の契約に関しても、「色々付けるとお得」という販売員の話を聞き契約をしてしまい、結果的にそれまでより高額の請求が来てビックリしたという話もしてくれました。

携帯電話の契約は、今や携帯だけでなく家の固定電話であったり、家のネットの回線の料金も一緒にできたりととても複雑化しています。1度の説明では理解できるのはとても難しいです。
請求が来てから気づく、解約したいがお金がかかる…こうなると低収入の方にとってはダメージが大きいです。未然に防止するすべを身に付けることも大切です。
支出に絡む「判断」一つ一つが低収入の方には大きな影響を受けるのです。

「わからないものは契約をしない」と伝えました。

うまくいかないことは多々あります。失敗も経験です。
頑張ってきたことに「あきらめ」の気持ちが生まれないよう、失敗を活かすための言葉がけもFPの役割です。

 

次の段階へのステップ

お金の良い習慣を身に付けつつある斉藤さん。次のステップに進むことにしました。

ご自身の目標を明確にしました。

これから何をしたいか?どうなりたいか?を問いかけ、ご自身で考え言葉にしてもらいました。

自分で目標を明確にし、言葉にすることで納得して行動に移しやすいからです。

その中の一つが「貯蓄」

斉藤さんにとってはまた、ハードルが上がりました。

一切貯蓄がないところからの大きな1歩。でも私の受ける今回の相談での印象では実現できそうです。

少額でも少しずつ、習慣化することです。
高収入の方でも貯蓄習慣のない方もいます。小さなことでも「習慣」は続けると大きな力となります。お金だけでなく生活全般でもいえることです。
ご自身の身体のことでも改善すべきことがたくさんある斉藤さん。「貯蓄」の習慣を糸口に生活も、健康も良い習慣が一つでも増えていくことをちょっぴり期待して、今回の相談を終えました。

斉藤さんは、私との相談がモチベーションとなっていることを話してくれました。
1時間程度のわずかな時間で解決はできませんが、話を真摯に聞くこと、何でも話せる環境を作ること、信頼関係を築くことで相談者が有意義な時間を過ごせれば、満足度は高いのではないのでしょうか。
そんな想いを込めて相談を受けています。

さて、今後どんな展開になっていくのでしょう。

*相談の内容等は、相談者様の承諾を受けた上で掲載をしております。

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