金投資の基礎知識【2010年 第5回】

【2010年 第5回】金投資の基礎知識 金投資

三次 理加 ⇒プロフィール

一般的な貴金属取引は地金

売買を主とした貴金属取引を行う場合、地金(じがね=いわゆる延べ棒、バー)で行うことが一般的です。地金は重量・品位(=純度)で売買価格が決まるため、表面に多少傷や汚れがあったとしても売買価格に違いが出ることはまずありません。
一方、金貨(=地金型金貨、コイン)は、美術品としての価値もあります。そのため、売買の価格差が地金よりも大きいうえ、傷や汚れはもちろん、空気に触れているか否か等の保存状態によっても価格が異なることがあります。

○金地金

金地金は、地金商、証券会社、百貨店、銀行、商品取引員などで取り扱っています。ただし、業者によっては売却を受け付けていない、または売却に制限がありますので予め確認しておくことをお奨めします。たとえば、百貨店、銀行などは売却を受け付けていないところが多く、一部の地金商は自社ブランド以外の売却を受け付けていません。
ちなみに、金地金には多くのブランドが存在します。【これらのうち、東京工業品取引所が貴金属受渡供用品として指定しているブランドは、http://www.tocom.or.jp/jp/guide/brand/index.htmlを参照してください。】←このURLは現存しない。

金地金には、下表のようなサイズがあります。500g未満の金地金は、スモール・バー、コイン・バーと呼ばれます。

 

 

また、金地金には様々な刻印がなされており、それ自体が保証書を兼ねているといえます。そのため、絵画や美術品のように紙の保証書はありません。刻印されている内容は図の通りです。

○金貨

金貨は、一般的に1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスという4種類のサイズがあります。前回説明したように、1オンスは31.1035gです。
たとえば1/10オンスなら1万円ちょっとから購入できるため、気軽に金投資を始めることができます。逆に、少額から換金することも可能です。また、金貨は小さいので持ち運びに便利であり、財産を分割し易いというメリットもあります。

様々な国が金貨を発行していますが、国内でよく目にするのはオーストリア造幣局が発行するウィーン金貨、カナダ王室造幣局が発行するメイプルリーフ金貨です。品位はともに純度99.99%以上(フォアナインプラス)。

金貨は美術品としてプレミアムがつきます。そのため、小売価格は金地金よりgあたり300円程度割高となります。また、買取価格は、その状態によりプレミアムがつく場合とつかない場合があります。小売価格と買取価格の差は、プレミアムがついた買取価格の場合gあたり260円程度、プレミアムがつかない買取価格の場合gあたり500円程度です。

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