資産運用の前にすべきこと【2010年 第5回】

【2010年 第5回 】資産運用の前にすべきこと 女性の投資

鈴木 暁子⇒ プロフィール

貯蓄から投資へ

いろいろな方を対象にセミナーのお仕事をやっていますが、性別、年代、家族構成にかかわらず必ず質問されるのが、「今、どんな商品が流行ですか?」、「この商品はどういうリスクがありますか?」という類のもの。

定期預金に預けておくだけで貯蓄が増える時代も終わり、安全資産に慣れていた日本人の間にも「貯蓄から投資へ」の流れが浸透してきたように思います。このような質問をいただくことが多くなったのも「ある程度リスクは背負わなければならない」という覚悟ができてきたからでしょう。

そのような姿勢や考え方で、自分の資産と向き合うことはとても大切なことです。でも、「資産運用をしないとけない」という気持ちにとらわれすぎるのも、家計にとってちょっと危険。資産を運用するという気持ちがあるからこそ見落としがちなことを再確認しておきましょう。

リスクを少なくしながら資産を増やす方法

皆さんは、資産を増やすために運用しようと思っていますよね。確かに運用は成功した場合大きく増やすことができるでしょう。しかし相応のリスクも併せ持っています。では運用以外に、できるだけリスクを少なくしながら資産を増やす方法はあるのでしょうか。

答えは簡単。「収入を増やす」こと。お給料がアップすれば一番良いのですが、このご時世ではなかなかそれも難しい。
主婦の方で家庭の状況が許されるならば、是非仕事やパートなどを始め、世帯収入を増やすことをお勧めします。なんと言っても働いてお金を稼ぐということは、会社が給料不払いでもしない限り、基本的にはリスクはありません。しかも効果は絶大なのですから。

もちろん誰もが「収入を増やす」ことが可能なわけではありません。給与のように会社の方針によるものや、パートで家を空けることができない人も…。
そのような方は「支出を減らす」いわゆる「家計を見直す」ことに挑戦してみましょう。

固定費の節約は効果が大きい

家計を見直す場合、ポイントは「固定費」を節約すると効果が大きいということ。固定費には住宅ローンや保険料などがありますが、住宅ローンの繰上げ返済、保険の余分な特約を見直す、ライフステージに合わせて保障金額を見直すというようなことも、基本的にリスクが無く効果は絶大です。

支出を減らすことは、もちろん日々の生活費でムダを削減することも実践してほしいことです。最近は携帯電話の普及で通信費の割合が多い家計が増えていますが、アドバイスするとたいてい数千円減らせそうなケースです。食費や水道光熱費もムダを見つけやすい費目ですので、いろいろな費目から少しずつムダをかき集めると、月に1万円支出減らせる家計も決して少なくないのですよ!

自助努力しても不足する分、それはお金に働いてもらいましょう。たとえば100万円を運用でのみ増やそうとすれば、100万円を増やす相応のリスクを背負うことになりますが、100万円のうち、60万円収入を増やして、5万円支出を減らすことができれば、運用で増やしたいのは35万円分。背負うリスクもその分で済むわけです。

そもそも“運用ありき”ではない

運用をせずに資産を増やすのが難しいことは間違いありません。でも「収入を増やしたり支出を減らせても、結局は定期預金の残高が増えるだけじゃないか」と思うのは間違い。本来、資産は安全度の高いもので持てることが一番の安心です。極端なことを言えば、定期預金に1億円あれば、リスクのある商品で運用する必要がなくなるかもしれません。でもそれがなかなか難しいから運用をせざるを得ない。

つまりリスクを負って運用で増やさなければいけない資産は、できるだけ少ないにこしたことはないということです。そもそも“運用ありき”ではないことを忘れないでください。

  • コメント: 0

関連記事

  1. おひとりさまに健康保険は強い味方【2012年 第2回】

  2. 子育てママの街情報 稲城市【2010年 第 2 回】

  3. 新しいデイサービス施設を体験してきた!【2014年 第5回】

  4. 金投資の基礎知識【2010年 第8回】

  5. 増やす その3(時間を味方に 時間分散の効果)【2010年 第17回】

  6. 相続放棄は3か月以内だけど、その期間過ぎてもできる場合がある?!【2016年 第1回】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。