セカンドライフのための資産運用③ 投資信託【2009年 第 7 回】

【 2009年 第 7 回】 セカンドライフのための資産運用③ 投資信託 スポットコラム

 羽田野 博子(ハダノ ヒロコ)⇒プロフィール

投資信託とは

投資信託とは投資家から資金を集めその運用をプロに託すと言うものです。
個人で買える株式や債券には限りがありますが、大きなファンドにすることによって購入できる株式や債券の数も増えます。

また国内だけでなく個人では難しい海外の株式や債券も購入できるのでリスクを減らす分散投資が可能となります。
運用がうまくいくとその利益を分配金と言う形で受け取ります。

 

投資信託には、プロのファンドマネージャーに任せて積極的に運用するアクティブ型、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動するインデックス型、株と債券の両方で運用するバランス型、不動産で運用する不動産ファンドなど多くの種類があり、銀行やゆうちょ銀行、証券会社、投資信託会社で購入することができます。

対象や地域の異なる複数のファンドに分散して

購入にあたっては一つのファンドに集中せず、対象や地域の異なる複数のファンドに分散しましょう。
それと同時に過去の実績を運用レポートなどで確認することが大切です。
投資信託は元本保証ではありませんし利回りも確定していません。

将来を予想するには過去の実績を参考とするしかありません。
新しい投資信託はこの実績を見ることができないため、できれば設定から5年以上たっているものを選びましょう。

分配重視型は運用効果は低くなる

また、投資信託には分配を目的とするもと信託財産の成長を目的とするものがあります。分配重視型は受け取る分配金額で運用成績を実感できますが、分配(決算)をするための費用や分配ごとに税金が差し引かれることなどを考えると運用効果は低くなります。
さらに利益以上の分配のために、元本そのものが減ることもあるので注意が必要です。

投資信託はできれば10年くらいは使わないお金で運用し、分配回数の少ない信託財産の成長を目的とする投資信託のほうが複利効果は期待できます。

購入時には各種手数料も確認しましょう。
販売、解約手数料や運用期間中に信託財産から差し引かれる信託報酬などはファンドごとに異なります。

また同じファンドであっても販売する金融機関によっても異なっています。
安いにこしたことはありませんね。

投資信託はリスクのある商品です。
人気や売れ筋といった金融機関のおすすめにのるのではなく、しっかりと内容を比較検討した上で購入するようにしたいものです。

 

 

 

 

次回は外貨投資です。

このコラムは共同通信社の加盟新聞社の特集として2007年に連載されたものを加筆修正したものです。

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