大丈夫?教育費、老後の生活【2011年 第40回】

【2011年 第40回】 大丈夫?教育費、老後の生活 ~相談コラム~

佐藤 名ゝ美(サトウ ナナミ)⇒ プロフィール

 

 

 

相談者・家族構成

  • 相談者 ドリームさん
  • 家族構成 ドリームさん(39)会社員・妻(38)専業主婦・長女(12)・次女(10)

相談内容

これから子供の教育費が増えることとなりますが、妻は体が弱く働けません。
今後の出費に備えて保険を見直し、年間約15万円を節約することができましたが、さらに節約できるところはあるでしょうか。
教育費や老後の生活など、このままの家計で問題ないかどうかアドバイスをお願いします。

 

 

 

 

 

 

回答

再来年には、2人のお子さんが中学と高校へ同時に進学。5~8年後にかけては高校生と大学生を一度に抱えることになるドリームさんですから、不安になられるのもよくわかります。
しかし、来年からの4年間は、養老保険や学資保険の満期保険金、お祝い金を毎年受け取ることができ、その合計額は440万円になる予定。さらに8年後の次 女の大学進学時には150万円の満期保険金を受け取れますので、準備としては一応の目安がついていると思います。あとは、満期で浮いた保険料相当額を教育資金に充当するなど、その時々のやりくりで乗り切れるのではないでしょうか。

ただ、進学先が県外の私立大学になった場合などは、厳しい状況が考えられるかもしれませんね。そのような場合は、お子さんが奨学金を受けるなどの方法もありますので、今のうちからあまりご自分を追い込まないでいただきたいと思います。

生命保険の見直しで年間15万円の節約に成功なさったということで、保障内容も詳しく聞かせていただきました。過不足なく適切な保障額を算出していらっしゃるところはお見事。ただ、同じ保障内容でも、保険会社によって保険料は違うものですから、複数の会社を比較なさるとさらによかったですね。

学資や養老、積立傷害など、蓄えのほとんどを保険商品で準備しているドリームさんですが、満期までの期間が今後10年を超えるものについては、運用手段を再検討するのもありだと思います。満期時で計算した場合の平均利回りが定期預金以下、もしくは元本割れのものについては、それらの代わりに投資商品を取り入れることも真剣に検討してみる価値があるのではないでしょうか。

このコラムは、熊本日日新聞(2004年4月~2005年3月)に掲載された「家計CHECK」を加筆修正したモノです。

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