[仕事]〔派遣〕人材派遣(件数、業種など)~自分を活かすワークスタイルを選択しよう! 【2005年 第4回】

【2005年 第4回】[仕事]〔派遣〕人材派遣(件数、業種など)~自分を活かすワークスタイルを選択しよう!

平川 すみこ(ヒラカワ スミコ )⇒ プロフィール

「人材派遣」という雇用形態を知ったのは、私がOLだった頃。
当時はバブル期で、景気もよく、人手不足で就職も容易な時代ではなかったでしょうか。

若い女性の多くは、あえて正社員で拘束されるのは嫌だからと派遣を選択し、しばらく働いては、しばらく遊ぶ・・・という自由なライフスタイルを送っていると知り、私も憧れを持ったものでした。

 

派遣という形態

もちろん、それだけではなく、自分に合った仕事を探すため、スキルアップのため、多くの企業を見て、視野を広げるため、そして自分自身の可能性とチャンスを得る、という目的にも、派遣という形態が、若い女性に浸透していたのかもしれません。

一昔前は、(私の中では)女性が自由を謳歌するための「派遣」というイメージでしたが、近年ではどうでしょうか?

全国の派遣労働者数

厚生労働省の調査によれば、平成15年度(平成15年4月1日~平成16年3月末日)の全国の派遣労働者数は236万人(前年度比約10.9%増)に達します。
福岡県では平成16年度法人企業統計調査(労働者派遣事業)より、平成17年1月11日現在で就労している派遣労働者数は31,655人で、平成15年度は▲3.0%と減少したものの、平成16年度は45.8%増と大きく増加していることがわかります。

派遣の男女比と増加率

そのうち、男女比では女性が7割を占めていますが、前年度比は、女性31.2%増に対し、男性は112.2%増。
もはや派遣は女性の働き方というイメージはまったくの時代錯誤に!?
1999年以降、労働派遣業法改正で、派遣できる仕事が緩和されたことも要因なのでしょう。

専門的な業務内容での人材ニーズが高り

派遣先でも専門的な業務内容での人材ニーズが高まってきており、ソフトウェア開発を筆頭に、営業・販売、製造業務、テレマーケティング、機械設計と、オフィスワーク以外の業務で資格や経験を持った人材が多く求められる時代になっています。

男性でも、あえて正社員ではなく、「専門的な技術や資格を活かせる」からという理由で派遣という働き方を選ぶ人が増えているようです。

もちろん正社員では希望の職種に就けない、年齢的に正社員での雇用が厳しい、ということもあるでしょうが、ある意味、派遣は、それまで培ったスキルや経験や得意なことがより活かされる働き方といえそうです。
「適材適所」という言葉がありますが、派遣は適した人材を適した仕事とマッチングさせる、大変効率の良いワークスタイルなのかもしれません。

ライフプラン

ライフプランを考える際には、「どんな人生が送りたいか」を考えましょうというのが、ファイナンシャル・プランナーの常套句だったりしますが(私もよく言います)、これからの人生の様々な選択の場面で大切なのは、正社員にしろ、個人事業にしろ、派遣にしろ、どんな働き方なのかよりも、どんな仕事がしたいのか、そのためにはどのような働き方がいいのかを自分で判断できることだと伝えていければ、と4回にわたる「仕事」をテーマにしたコラムを通して、私自身強く感じ始めています。

【2005年09月28日00時00分】
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