楽しい海外旅行のそのまえに【2009年 第 5 回】

【 2009年 第 5 回】楽しい海外旅行のそのまえに トピックス

當舎 緑(トウシャ ミドリ) プロフィール

豚インフルエンザ発生!

4月26日、豚インフルエンザが発生しました。
メキシコということで一見無関係な国という気分もあるかもしれません。
ただ、専門家の意見で気になった点があります。

「重症者は、病院に入院したりして動くことができないから、ウイルスの感染はないが、問題なのは、自分で動くことができる軽症者が、ウイルスを振りまいてしまう事態だ」

メキシコには行かなくても、空港で、軽症者とすれ違うこともあるかもしれません。
現に、ほかの国にもどんどん広がりつつあり、その影響は測り知れません。

保険はお守りです。
旅行保険は、自宅を出てから自宅へ帰ってくるまでが補償期間となりますが、旅行中に感染した場合の潜伏期間も想定されており、帰宅して72時間以内の疾病であれば補償対象となります。

海外旅行保険ってどんなもの?

すぐに思いつくのは、傷害や疾病の治療費用を初めとして、手術や入院のための一時金や、死亡した場合の補償でしょう。
その他、入院や遭難となった時に日本から家族が現地に駆け付ける費用、大事なカメラが壊れた時の携行品の補償など、非常事態を想定すると、きりがありません。

保険会社によっては、テロで帰国が遅れた場合の宿泊費や、予定通り帰国できずにペットの預入期間が延びたときなどという、今の時代を反映した内容の保険も登場しています。

セットで加入する方法もありますが、ばらばらな補償を組み合わせて加入する方法もあり、ファミリー割引やリピーター割引などで保険料金も安く、インターネットでオンライン申し込みが手軽に済むものがほとんどです。

自分のための保険とは?

保険加入の時に考えてほしいポイントは、自分がこだわるのは何かという点です。
私は、英語はあまり得意ではありません。もし風邪をひいても、熱があって、咳が出て、お腹が痛いという様々な症状を訴えることはできません。
ということは、日本語対応の病院を紹介してもらえるというこだわりがひとつ。

次に、海外から帰ってきた時に、スーツケースが帰ってこなかった経験をしたことがあります。結局、違う飛行機で運ばれたことが判明したので、無事、荷物は数日後に私のもとに帰ってきましたが、空港内で、待てども待てども自分の荷物がでてこなかった時の不安は、表現できないほどでした。

これが、もしも「行き」だったとしたら、向こうで、身の回りの日用品を購入する費用が余分にかかります。これは、「手荷物遅延費用」として補償されます。
こんな風に考えていくと、自分の保険が見えてきます。

カードに自動付帯?

保険に入らないのは、自分がもっているクレジットカードには旅行保険が付帯しているはずだからという場合もあるでしょう。
ただ、「その補償でいいのか」ということです。

カードに付帯している旅行保険は、別に旅行保険に加入する場合よりも、保険金額が少額な場合があります。
医療費の保険金額は、上限が決まっていますので、上限以上の医療費が発生した場合には、自己負担しなければなりません。
海外旅行中、救急車で病院に運ばれて、手術入院で数百万円を請求されたというのは、笑い話ではありません。

カードとは別に保険を検討すれば、保険金額を上げたり、さらには治療費を「無制限」補償にするという選択肢も広がります。
また、カードに付帯する保険の適用条件として、旅行費用をカードで決済することなどという条件が付されているものもあります。

カード会員であるだけで、自動付帯される場合には、適用条件と補償を必ず確認しておきましょう。
大事なカメラを持っていく、ペットを置いていくなど、その人なりの事情がきっとあるはずです。

「私だけは大丈夫」なんて思わないで、自分のこだわりに合う保険をきちんとしてから、楽しい海外旅行に出発しましょう。

  • コメント: 0

関連記事

  1. 古典を読む(競争の戦略)【2009年 第 8 回】

  2. お金の貯め方【2012年 第5回】

  3. 古典を読む(自由について)【2009年 第 6 回】

  4. やっぱり食べることは楽しい!介護食の色々【2014年 第6回】

  5. 商品に投資する投資信託・後編【2012年 第8回】

  6. 大きな支出対策① 生命保険の見直し②【2008年 第10回】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。