大学教員が語る!就職活動で身につけておきたいことはズバリこれ② ~自分を知り、無駄なことと失敗を経験しよう~【2015年 第2回】

【2015年 第2回 大学教員が語る!就職活動で身につけておきたいことはズバリこれ ②~自分を知り、無駄なことと失敗を経験しよう~】
キャリアデザイン誌上講座

竹原 庸起子 ⇒ プロフィール

大学非常勤講師・社会人研修専門講師 の 中野 庸起子です。
大学や短大で「社会人基礎力」を養成する必修授業を受け持ってはや8年目。短大や大学では、できるだけ学生たちが「楽しく物事を発見し、厳しく叱られ、そして成長」をテーマに、「受け身ではなく自ら進んで考える授業」を実施しています。その授業で指導している、近未来の日本を担う若者が社会人になるまでに準備しておいたほうがいいコト(社会人への扉を開ける10か条)を、5回にわけて連載でお伝えしています。今回はその2回目。

教科書やテキストに沿わず実社会の経験に沿って、大学生・新社会人・若手社会人へエールを送る連載です。そして若手ではないみなさまがもし今、仕事や生活、対人関係で行き詰まっているのでしたら、社会人になる前の自分に戻ってみませんか。本当に自分の望む姿に気づけるかもしれません。ぜひとも気楽にお読みください。筆者の完全オリジナルですのでご了承くださいませ。

3か条  自分を客観的に理解するために、他人に自分を語ってもらい、自分史を作ってみる。

「みなさんは、自分はどういう人間なのかわかっていますか。」

この質問を大学生に投げかけると、

「え?わからないです。人に聞きたいくらいだ。」

という答えが返ってきます。

実は、案外できていないことなのですが、学生のうちに自分のことを「客観的に理解する」ことが重要です。なぜならば、自分を理解せずに就職活動で自分のことを語ると、主観的にしかとらえられない自分、こうありたいと願う姿の自分、極論をいえば、まったく異なる姿の自分を語ることになるからです。そしてそのような仮の姿を語っても、プロの面接官にはすぐにそれが仮の姿、模倣の姿であることがわかってしまいます。

あくまで自分は自分なのです。では、その「自分」はどのような人間なのか、どうやって知るのでしょうか。

次のすべての質問に15分以内で答えてみましょう。

「いいこと」

あなたの特技・スキルは何ですか?

あなたの持ち味は何ですか?具体的な例は?

あなたのこだわり・信念・座右の銘は何ですか?具体的な例は?

あなたの好きなこと・ものは何ですか?

あなたの仲の良い友達の長所はなんですか?

あなたが大事にしたいと思っていること・ものは何ですか?それはなぜですか?

あなたは周りにどう褒められますか?

あなたが影響を受けた周りの身近な人物は誰ですか?

あなたの幼少のころの夢は?

あなたが将来目指している夢は?

いま不安に思うことは何ですか?

いま相談できる相手は誰ですか?

 

「よくないこと」

あなたの苦手な活動はなんですか?それはなぜですか?

あなたの短所は?それはなぜですか?

あなたはどう叱られたことがありますか?

これからあなたのどこのどういう部分をどのように改善していく予定ですか?

 

そしてこれらの答えを、あなた自身ではなく、友人に、友人の言葉で箇条書きしてもらいましょう。そこで書いたこと、それがズバリあなたです。友人に書いてもらうことによって、主観的なものが客観的なものに転換されるという効果があります。そして、「どこのどういう部分がどういう理由で」という思考法、つまり論理的思考法を養う助走にもなりますよ。

 

これをキャリアデザイン講座では

「質問の嵐でやってみよう!自分史相互インタビュー」

といい、授業で取り入れています。これは自分を客観視することができるだけではなく、友人とのコミュニケーション力も高めることができるのですよ。

4か条  「無駄なこと」と「失敗」に時間を使うこと

とにかく無駄なことをヒマな時間に気の合う仲間と話しあいましょう。そしてとにかく多くの失敗を経験しましょう。

学生時代は、とにかく無駄なことが重要なのです。そしてとにかく失敗してみましょう。「無駄なことをしろなんていわれたこと初めてです。失敗なんてしたくないし。」と、私が受けもった学生は皆そう言います。

では、まず無駄なこととはどのようなことでしょうか。それは、「これをしなければならないと指示や指導されていないことすべて」です。社会人になると、就職先の企業の利益のために、無駄な動きをしないように上司から命令され、少しでも無駄なことをすると自身の評価にかかわることから、無駄なこと・失敗への恐れを感じ、なんでも要領よくこなすことに必死になる傾向があります。

しかしながら、無駄なことや失敗を経験していないと、困難なことに直面したときの解決法を考えることができなくなります。

ですから、就職前にこそ、こんな「無駄なこと」に時間を使ってみませんか。すでに社会人のみなさまは、何も予定がない休日にぜひ。

・カフェでお茶を飲みながら無駄に周りを観察する、無駄にぼ~っとして過ごす。

・無駄に家族や友人とお話する。

・無駄に眠る

・無駄に時間がかかっても1駅分歩いてみる。

・無駄に行きたいところへ旅行する

・学校の専門以外の書籍を読む。

・無駄なテスト勉強に時間を使う

社会人になってから、無駄なことの重要性に気づきますよ、きっと(筆者体験談)

そしてとにかく失敗しましょう。失敗を恐れて何もしないよりも、何かして失敗することが重要です。なぜならば、失敗したことがなければ、失敗した人の気持ちがわからず、失敗を成功に変える、ピンチをチャンスに変えることができないからです。社会人になると、失敗する時間がなくなってしまいます。今こそ失敗を!

今日は筆者が大学のキャリアデザインなどの授業で学生たちへ発信しているメッセージを、就職活動で身に着けておきたいこととして書きました。

今こそ無駄と失敗を、そして自分のことをよく知りましょう。

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