資産運用は貯蓄と投資の組み合わせ【2011年 第2回】

【2011年 第2回】資産運用は貯蓄と投資の組み合わせ ~投資初心者~

長谷 剛史(ハセ タケシ)プロフィール

前回、今の時代は投資が必要であることをお伝えしましたが、勿論、全てのお金を投資に回して良いわけではありません。貯蓄と投資の特徴・違いを踏まえた上で資産運用について一緒に考えていきましょう。

 

 

 

 

 

まず、最初にリスクとはどういう意味でしょうか?危険・元本割れすることと理解している方が多いのではないでしょうか?資産運用の世界でリスクとは、 「変動」という意味になります。つまり、リスクが高いとは、予想より大きく上に振れる可能性・下に振れる可能性が高いと解釈されます。決してリスクは、危険・元本割れすることではありませんので、勘違いのないようにしてくださいね。

さて、それでは本題の貯蓄と投資を見ていきましょう。貯蓄(貯める手段)は、価格の変動がない(値動きがない)ので基本的に横ばいです。つまり、「減らない」ことが一番のメリットですので、時間をかけてもリターンが得られないという特徴があります。この特徴から、貯蓄は、「緊急時の出費や短期的な目標に備える手段」となります。

投資(増やす手段)は、価格の変動がある(値動きがある)ので、それに見合う上昇が期待できます。つまり、「増やせる」ことが一番のメリットですので、時間を味方につけて長期で見ればリターンを得られる可能性があるという特徴があります。この特徴から、投資は、「老後の年金など長期的な目標に向けてお金を増やす手段」となります。

上記の特徴がある貯蓄と投資を組み合わせたもの、その配分割合のことを資産運用と呼びます。皆さんの目標・目的に必要なだけのお金を、無理なく無駄なく準備するためには、この2つを上手に組み合わせることが大切です。さらに、例えば現役世代なら、年金不足とインフレリスクへの対策として、貯蓄より投資に重点を置く必要があります。

【 資産運用=貯蓄+投資 】

年金不足とインフレリスクですが、インフレリスクは次回見ていくことにします(お楽しみに!)。少子高齢化が進んでいる日本においては、現役世代が今の年金世代のような受取額を望むことは困難になっています。厚生労働省の調査では、公的年金の支給総額が2009年度に初めて50兆円を突破したとのことで、 現役1.8人で年金受給者1人を支える構図となり制度の存続が揺らいでいます。

さらに、2012年以降団塊の世代が本格的に年金を受給し始めますので、年金給付額はさらに拡大し、2025年には65兆円まで膨らむとの見通しです。原則65歳の支給開始年齢を引き上げるなど、給付削減が課題になっています。

結論として、現役世代は、貯蓄と投資それぞれの特徴及びメリット・デメリットを理解した上で、かつ貯蓄と投資のバランスも考え、年金不足とインフレリスクに備えるために、なるべく投資に重点を置くことが大切ですね。

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