費用 ~大切なのはいつ・いくら ~【2006年 第2回】

【2006年 第2回】 費用 ~大切なのはいつ・いくら ~ 教育

小松 千重子 (コマツ チエコ)

子どもが大きくなってくると先々の教育費が気になってきますね。
教育費として子ども一人に少なくとも一千万円以上は必要と言われていますが、選ぶ学校によって金額は大きく違ってきます。
幼稚園から大学まですべて私立という場合はとてもこんな金額では納まりません。

中学・高校の教育費

文部科学省「子どもの学習費調査」16年度 単位円
中学 高校(全日制)
公立 私立 公立 私立
◆学習費総額
・中学・・・公立:468,773、私立:1 274,768
・高校(全日制)・・・公立:516,331、 私立:1,034,689

◆うち学校教育費
・中学・・・公立:132,603、私立:956,233
・高校(全日制)・・・公立:342,152、私立: 769,458

◆うち学校外教育費
・中学・・・公立:299,469、私立:315,435
・高校(全日制)・・・公立:174,179 、私立:265,231

で学習費総額を比べた結果、なんと中学では2.7倍、高校では2.0倍となっています。
私立の学校教育費の内訳では授業料が一番ですが、「その他の学校納付金」、「通学費」という項目も割合は大きいようです。
土浦日本大学中学の場合では入学時に48万円、授業料492000円、その他192000円で1年間の学校納付金は732000円(H16年度)です。

大学の教育費

大学の場合は国公立と私立の別だけでなく、文系に進むか理系に進むかでも大きな差があります。
初年度納付金は国立82万円、私立文系114万円ですが私立理系では148万円にもなります。
自宅外通学ではさらに「仕送り」という重い負担も加わります。
私立に進学すると公立に比べて2倍以上の教育費がかかることになるわけですから早めに計画を立てることが重要です。
漠然とした総額ではなく、いつ・いくら必要なのか、具体的に書き出してみましょう。
また家計支出の推移をみると、バブルが終わって他の支出が減った時期にも教育費はほとんど変わらず、逆に家計支出に占める割合は年々増えています。
中でも授業料などの支出は毎年増加しています。

教育にかかる費用は不況・デフレに関係なく増える傾向のようです。
今の金額で準備するのではなく、物価上昇も考えておきましょう。

参考 総務省 「家計調査年報」、文部科学省「子どもの学習費調査」

【2006年01月18日00時00分】

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