携帯電話の料金の見直し その2 通話料金について【2014年 第4回】

【2014年 第4回】 携帯電話の料金の見直し その2 通話料金について- 家計の負担、通信費の削減

弓削田 直美(ユゲタ ナオミ)⇒プロフィール

携帯電話の通信費ですが、今回はその中の通話料金について見直しをしていきましょう。特にスマートフォンにしてから通信費が高くなったのには、通話料金が高いことが理由の一つになっていると思います。
ついつい長電話をしてしまい、後で請求書をみてビックリ!なんてこと経験ありませんか?
通話料金を今よりしっかり安くできるサービスをご紹介していきます。

 

 

基本、携帯電話の通話料金は30秒で20円(税抜き)です。1時間話をしたら、2,400円かかってしまいますね。スマートフォンで月々の料金が8,000円を超えている場合は、まず通話料金を確認しましょう。
そこで、通話料を安くするサービスをご紹介しますので、リスクも含めて自分に適したものを検討されたらいかがでしょう。

◆同じキャリア(携帯電話会社)同士は通話料無料サービスで

つまり、三大キャリアについて、キャリア同志の24時間無料は同じ金額で設定されています。通話相手のキャリアを確認するだけで、安心して無料通話ができますね。

◆PHSを通話専用として2台持ち

私は、スマートフォンと2台持ちで、通話用にWillcomのPHSを利用しています。キャンペーン価格でしたが、月々の基本使用料934円(税抜き)の中で、1回の通話が10分以内ならば月500回まで、キャリアを問わず固定電話にかけるのもすべて無料です。そのおかげで、約3,000円の節約になりました。

リスクとしては、2台持ちになること、「10分間」の制限があること、電波の入りにくい場所があることなどが挙げられます。私は2台持ちの煩わしさは特になく、むしろ災害時の備えにもなるかと考えています。「10分間」の縛りにより、かえって効率よく電話をすることを心掛けるようになりました。

◆親しい仲なら無料通話アプリ

スマートフォンならば、LINEやSKYPE、カカオトークなどの無料アプリを使えば、いつでもどのキャリアとでも関係なく無料になります。親しい間柄ならおすすめです。
リスクとしては、相手も同じアプリをダウンロードしておく必要があります。
また、固定電話や一部のフィーチャーフォンには使用できません。電波がつながりにくかったり、途中で切れてしまう場合もあります。

 

◆IP電話サービスや楽天でんわを利用する

「050PLUS」や「IP-Phone」、「SMART」などのIP電話サービスを利用すると、通話料が8円/30秒と半分以下になります。リスクとしては電話番号が変わってしまいます。「楽天でんわ」は、独自の回線を使うため、通話料が10.5円/30秒というサービスです。IP電話より割高ですが、電話番号は変わらないメリットがあります。

◆フィーチャーフォン(ガラケー)を見直そう

以前のコラム(第2回 スマートフォンかフィーチャーフォンか)でも書きましたが、携帯電話利用が通話とメールがメインならば、フィーチャーフォンを使うという選択もあります。料金が安いだけでなく、操作は簡単、バッテリーは長持ち、コンパクトで使いやすいというメリットがあります。
フィーチャーフォンは、基本使用料に通話無料分が含まれたサービスがあり、それも余ったら翌月に繰越ができたり、家族で分け合えたりします。ただ、現状として、各キャリアともフィーチャーフォンの新機種がほとんどありません。買い替えたく思うようなフィーチャーフォンが見つからない可能性があります。これは残念です。

◆注目はNTTドコモの新料金プラン

ここで、6月から始まるNTTドコモの新料金プランについて触れておきます。通話基本料を1,410円(ドコモ同士の無料 ネット接続料含む)から2,700円にすると、差額1,290円で他社の携帯電話も固定電話へもかけ放題となります。(2014年4月11日 日経新聞の記事より、価格は全て月額・税抜き)
ソフトバンクモバイルは「スマ放題」プランを発表、KDDI(au)も対応をすすめているようです。

最後に

2014年度を迎え、消費税増税の影響や「格安スマホ」が続々販売される中、各キャリアは新規顧客獲得向けサービスだけではなく、長期利用者に対してもサービス向上の動きが出てきているようです。今まで割引のサービスが手薄だったスマートフォンの「通話料金」が見直されることになれば、よく電話を
かけるユーザには嬉しいですね。

ただ、例えば家族4人ならばかなりお得なサービスも、単身者では割高になるケースもあります。

一度契約したプランは、2年間は解約できない場合もありますので、各々の環境・使い方・時期などにより、自分にあった適切なサービスを選ぶことが大切です。

次回は、パケット料金の見直しについてお伝えします。

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