固定費削減効果大の保険の見直し③【2013年 第12回】

【2013年 第12回 固定費削減効果大の保険の見直し③】 家計節約~家計のダイエット〜

中村 真佐子 ⇒  プロフィール

家計ダイエットは支出を無理なく減らしていこうというもの。支出削減の王道は固定費から。これまでは固定費のダイエットとして通信費や、光熱費を見てきました。今回は最終回。引き続き保険の見直しを取り上げ、家計ダイエットの総括をしたいと思います。

前回は、保障から見た保険の見直しにふれました。
今回は、保険料から考える保険の見直しを見てみましょう。

保険の見直しの仕方:保険料から考える

家計管理の面から、保険料の支払いを減らしたいということ目的があるとき、保険料の視点から考えると良いでしょう。

例えば、毎月30,000円保険料の支出があって、それを半額の15,000円にしたい場合。
まずは、保険で備えるべきものなにか?優先順位を考えてみましょう。

保険は、めったに起こらないけれども、起こったらたくさんのお金が必要になるため、かけておくというのがそもそもの保険の考え方。

そう考えると、優先すべきは、「生命保険」です。生命保険や医療保険など保険を複数加入している場合は、まず、生命保険は残しましょう。既に加入している割安な定期保険があれば解約せずのこしておき、保険期間終了後に再度保険金額を減額するなどして見直しをしましょう。終身保険でバブル時代近辺の金利が高いころのものがあれば、それは、残しておきましょう。終身保険支払う保険料は貯蓄として別枠で考えられるからです。
そのうえで、特約や医療保険、がん保険なども整理して予算内に収めます。

 

保険の見直し後のライフプランの影響

30,000円の保険料を15,000円に減額できた場合、それを全部貯蓄すると年間にして、18万円(15,000円×12ヶ月)、10年間で180万円となります。
仮に40歳の時の見直しの際にやむなく医療保険をやめたとします。その後は、入院するときの備えが心配になるものですが、入院60日間2回、医療保険でいう手術一時金20倍のものが2回、55歳と60歳の時にあったとすると、日額10,000円の医療保険に入っていたとしたら医療保険からの給付金は1回に入院に付き80万円です。(日額10,000円、手術給付金付き最大20倍の保険商品なら、1回の入院での最大給付金は80万円)

 

このようなリスクが生涯のうちどのくらいあるのか?考えてみましょう。
リスクに対する考え方については、以下のコラムも参考にしてください。
「リスクマップを作って、保険料を減らそう」
http://www.cardginza.com/3minutes/20120823.php

現在のところ、日本の健康保険制度は充実していますので、実際支払う医療費は、高額療養費の範囲内です。

例えば、保険料削減分の年間18万円の貯蓄を40歳から続けていたら、55歳時には、270万円、60歳時には、360万円貯まりますので、1回の入院につき最大80万円しかもらえない保険よりも潤沢な備えを作れるでしょう。

この間に、健康に過ごせたならば、貯蓄はほかの資金の準備に当てられます。貯金はいろいろものに使え、保険は限定したものにしか使えません。健康で医者いらずであれば、保険料は保険会社に行き、手元には残りません。今回は医療保険のスポットを充てましたが、万が一のことでも病気などのリスクと死亡リスクを比べると必要なお金に大きな差があります。万が一の時、貯蓄では到底賄えないものを保険で備え、貯蓄で萎えるものとのすみ分けをするのが、保険見直しのポイントとなります。

1年間にわたり、「家計のダイエット」の連載をしてきました。
消費増税を目前に控え、少しでもお役に立てればという思いで書き綴ってきました。

今や、貯蓄のない世帯は、30%を超えています。
物価の上昇や税金や社会保障料アップが見込まれる将来。
今までと変わらないお金の使い方をしていると、貯金のない人は、生活が苦しくなり、貯金のある人でも貯金を切り崩すことになるのは、予想できますね。

限られた収入の中で、賢くお金を使いながら、将来のためのお金を準備するというスマート家計を実践していく世の中になってきています。

ファイナンシャルプランナーは、スマート家計の実現のお手伝いをします。
やり方がわからない。長続きしない、1歩を踏み出せない、というような方は、FPに相談してみてはいかがでしょうか。くじけそうになった時でも良き伴走者となります。

消費税増税は、家計の見直しの絶好に機会です。
新しい年を迎えるに当たり、是非とも、スマート家計の実践に向けてご家族で話し合っていただきたいと思います。

 

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