将来の収支バランスを計算する【2013年 第2回】

【2013年 第2回  将来の収支バランスを計算する】
自営業者 40歳からのセカンドライフ計画

恩田 雅之(オンダ マサユキ)

先月は、「現在の立ち位置と将来について」というテーマで「バランスシート」と「ライフ・イベント表」についてみていきました。今回は、「将来の収支バランスを計算する」というテーマで「キャッシュ・フロー表」についてみていきます。来年(2014年)以降、相続税、贈与税や消費税など税体系が大きく変わってきます。そのような、将来の変化に柔軟に対応するためにも、「キャッシュ・フロー表」を作成する必要性が増しているように思います。

 

 

1.キャッシュ・フロー表とは

キャッシュ・フロー表(以下C/F表)は、現在の収支状況と将来の行事(イベント)予定を基に、将来の世帯の収支状況を想定し作成します。家計簿のように支出を細かく記入するものではなく、どちらかというと大まかに収入と支出を記入して、将来の収支のバランスを考えるためのツールです。下の図がC/F表のイメージです。

キャッシュフロー表

上記のようにC/F表は平均余命以上の期間を設定して作成します。年間収支がマイナスであれば、その年のイベントの状況を確認します。マイナスが大きいようなら、その年のイベントに優先順位を付け、前後の年に振り分けが可能か、検討します。

また、年間収支がマイナスの年が続くようでしたら、保険料や住宅ローンなどの支出を見直したり、収入を増やすような抜本的な対策を考えます。

C/F表の作成に当たっては、自営業者世帯もサラリーマン世帯も大きな違いはありません。

しかし、自営業者の場合は、サラリーマンと違い、リタイヤする時期を自分で決めることになります。

2.セカンドライフは、いつから?

厚生労働省が発表している年金制度基本調査(平成23年度)の中に「性別・本人の年齢階級別 本人の公的年金収入の収入総額に占める割合の平均」というデータがあります。

 

表は、男女別に「総計」、「厚生・共済年金あり」、「厚生・共済年金なし」に分かれています。このコラムでは、自営業者の方に焦点を当てていますので、「男性」と「厚生・共済年金なし」の表を参考にして、セカンドライフのスタート時期を考えたいと思います。

 

比較をするために、「厚生・共済年金なし」と「総計(厚生・共済年金あり+厚生・共済年金なし)」の2つの表を載せました。

年金収入の割合

上記の表を比較すると、「男性/厚生・共済年金なし」は、「男性/総計」に比べ「働いて得た収入」の割合が、比較的高いことがわかります。特に65歳~75歳未満では、倍ぐらいの開きがあります。

3.自営業者世帯のキャッシュ・フロー表

上記のデータを基に考えますと、自営業者の方は、完全リタイヤの時期を75歳に設定したC/F表をベースとして作成し、仕事の量(収入)やセカンドライフのスタート時期を変更しながら、将来の収支バランスを検討してみる方法が1つあります。

また、セカンドライフの時期を早める方法として、自営業者(第一号被保険者)の方が任意で加入できる国民年金基金や個人型確定拠出年金を利用することで、老後資金を確保するという方法も考えられます。

40歳からセカンドライフを考えることで、検討できる選択の幅を広げていきましょう。

国民年金基金や個人型確定年金の仕組み等につきましては、今後のコラムでみていきます。

 

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