田舎の住居費事情 車についてはちょっと心配なことが【2013年 第2回】

【2013年 第2回 田舎の住居費事情 車についてはちょっと心配なことが】田舎暮らしを始めてみたら

西谷 由美子⇒プロフィール

移住をご希望の方も、一時滞在の方も、まずは参考になる事情を集めましょうね。 ネット以外にも色々ありますよね。交通手段について、これから気をつけたいことがあります。

 

 

 

 

 

さてさて、新春しょっぱなから予想外の大雪に見舞われて、都会の凍結した道路は歩行者も事故があったりして大変ですよね。普段慣れていない訳ですから、積雪、溶け残った雪が翌朝凍結していたりする場合、運転はどうぞプロにお任せ、安全第一で通勤・通学に臨んでくださいね。

 

私の住所も九州とはいえ、積雪は毎年あります。山間部ですから、昨年なんて油断して水道管の凍結破裂事故!ちょっと山の方はなんとマイナス14°C、久々の寒い朝でした。

 

九州だからみんな暖か・・・と転勤族の方が誤解して赴任されることがあるようですね。単身赴任も多い大都市福岡も温暖ではありますが、分類上は玄界灘=日本海に面しておりますので、積雪はあります。都市高速の積雪閉鎖、1年に1回はありますよ~。それでもやっぱり「住めば都」です。

 

TVでもよく移住した田舎が「人生の楽園」というのをみかけますね。もう言い尽くされているかもしれませんが、あれは成功例。失敗して・・・という例はあまり画面に流れませんが確実に存在する訳で。事前のチェック、入念な下調べは重要ですよね。

 

私のように、かつて住んでいた実家がある所ではない所をチョイスされるような場合、当然一度は訪れて、気に入られた場合が多いでしょう。全く訪問したことのない場所への移住、というのは稀だと思います。出来れば「不動産を処分して移住。だから、もう帰りたくても都会に帰れない」状態は避けたほうがよろしいかと。ホームステイ、農業体験などで十分下調べをお願いいたします。

昔は情報収集と言えば雑誌、業者さん、口コミ、等が頼りでしたが、今はネットでもチェックできますので便利ですね。先日は「田舎暮らし物件情報」なんてサイトでウチのご近所を発見したり。

民間の業者さんは「ちょっとどうも・・・」、という場合、公的機関の支援、というものなら詐欺まがいの悪徳業者の心配もないかと。それで思い出しましたが、福岡県は移住支援で「安心住み替え移住バンク」というものを県の住宅課で行っておりました。また一例として、佐賀県武雄市では定住特区に移住される場合、補助金や奨励金の対象となる、など移住に対して手厚い支援がなされる場合があります。情報収集にはどうぞぬかりなきよう。

細かいことになりますが、田舎は公共の交通手段が限られています。軽自動車が良く売れている、というのもうなずけますよね。一戸建てで庭も広く取れますので、普通車でもOK、駐車場を借りる必要性は薄いかも。またショッピングモールも太っ腹に駐車料金無料の所が多いです、が、走行距離は長くなりそうだし、積雪に備え不凍液やチェーン、新たなカーポート設置の必要性は高いと思われます。

車で言えば例の2012年問題(*)。需要が少ないために多額の改修費が必要となる法改正に対応できず、地場のガソリンスタンドの閉鎖・廃業が問題になっています。最近はドラッグストアやホームセンターでも扱いますので暖房用の灯油は別の所で購入できるでしょうが、ガソリンを入れに行くために随分と遠くまで車を走らせなければならなくなる状況が生まれています。「この前行ったときは大丈夫だったのに」という事がないように、これも移住前に調べておいた方が良いかもしれませんね。

(*)2011年2月の消防法の改正で、ガソリンスタンドの地下タンクに対し、設置年数に応じ油漏れ防止措置(1カ所あたり500万程度)を2013年1月末までに設置することが義務付けられた。全国石油商業組合連合会の試算で、は2012年度中に閉店するガソリンスタンドは2000店を突破するとのこと。

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