Let’s Enjoy “旅”『 賢く楽しく“旅”しましょう。』【2010年 第 10 回】

【 2010年 第 10 回 】Let’s Enjoy “旅”『 賢く楽しく“旅”しましょう。』 楽々旅々

合田 菜実子(ゴウダ ナミコ)⇒プロフィール

“京都”を観光するのに1番良い季節はやっぱり“11月”紅葉の時期かもしれません。
数え切れないほどの、美しい紅葉スポットがあるからというのは理由の1つですが、お寺巡りをするのに、夏は“暑い”そして“冬は”寒い“というのが、京都の気候。同じ市内でも、北と南で随分気候に差があります。
大規模な寺社仏閣などもありますので、しっかり歩ける靴で、気持ちよい気候の時に行かれるのがやっぱりお勧めです。

 “紅葉”に限ってみると、1シーズンで行けるのは数か所だと思いますが、京都まで観光に来られたなら是非満喫して頂きたいので、私の好きなスポットをいくつか紹介します。
ただ、紅葉シーズンはかなりの渋滞が予想されますので、電車を中心とした公共交通機関を使うことをお勧めします。

金戒光明寺 真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)

 “真如堂”と言う名でも親しみがある天台宗のお寺です。場所は京都市左京区、哲学の道、平安神宮にも近いので合わせて観光されるとよいでしょう。3重の塔、と「涅槃の庭」という枯山水の庭園でも有名です。大文字山も臨めます。数年前の、JRのコマーシャル“三都物語シリーズで”の映像の美しさに、「ここどこ~? 行ってみたい!」と感じられた方も多いのでは。私も実はその1人。テレビで見る映像以上のあふれる紅葉の美しさが圧巻でありました。

 

嵐山

紅葉が広がる山と優雅に流れる大堰川の流れが心を癒してくれます。渡月橋を中心にいたる所が紅葉のスポットです。私が好きなのは、京都五山第1位の大きな“池泉回遊式の庭園”が印象的な“天竜寺”、静寂なたたずまいの“常寂光寺”等ですが、ぶらぶらピクニック気分で散策しながら、気になるお寺を覗いてみるのと良いでしょう。

 “保津川下り”を楽しむのも紅葉シーズンがベスト。乗船場に大きな駐車場がありますので、マイカーの場合は、そちらに車を停めて、下った後は嵐山の観光を楽しんだ後、“嵯峨野トロッコ列車”で戻ってくるのが定番のコースです。

東福寺

JR奈良線で京都駅から1駅、京阪電車東福寺駅も直結している好立地で、気軽に訪れやすい人気のスポットです。臨済宗の大本山で国宝・重要文化財に指定された“南北朝・室町期の建造物”が数多く残っており、“古都京都”の歴史を肌で感じながら、紅葉も楽しむことができます。 1つのお寺にして、見ごたえ、満足感が得られるスポットです。

善峯寺(よしみねでら)

“体育会系” “階段好き” の方にはお勧めの“西国第20番札所”西京区にあるお寺です。3万坪の広い境内は“回遊式庭園”になっており、眼下に京都全体を見おろす事ができ、景色もすばらしいです。山門から本堂、阿弥陀堂、薬師堂、奥の院まで、40分程かけて1周回ることが出来ます。紅葉の時期をはじめ、年中通して四季折々の手入れの行きとどいた草花木を散策しながら楽しむことが出来ます。天然記念物の樹齢600年の“五葉の松”も見事です。山あいに位置するので、直接電車で行けないのが難点ですが、紅葉期間中は駐車場も渋滞が予想されるため、阪急電車、又はJRと市バスの組み合わせでいらしてください。

高山寺

余裕があれば、ちょっと足をのばして右京区栂尾山(京都駅よりバスで50分)の高山寺に行ってみましょう。紅葉時期は観光客が多いようですが、ちょっと時期を外すと穴場スポットといった静寂な感じが漂う真言宗のお寺です。“国宝鳥獣人物戯画(実物は国立博物館)”でも有名なこのお寺は、日本最古の茶園があることから、“茶発祥の地”とも言われています。
私が行ったのは冬でしたが、“山奥”“ひっそり”といった言葉が似合う“神秘的”なお寺でした。

この夏、生まれて初めて “保津川下り” に行ってきました。“ラフティング” ほどの迫力はなかったですが、嵐山の自然や景色を楽しみながら、時折おこる“ウォータースライダーのようなスリル”と、船頭さんの“岩をよけてコース取りする職人技”に感動しつつ“初体験”を満喫してきました。その日は水量が少なかったので2時間ほどかかりましたが、水量が多い日ならばスリル度はアップ。1時間程度で下ることもあるそうです。
1番良いのは、やはり“紅葉の時期”。船頭さんからは「季節折々の“違う嵐山の顔”を体験しに何度もいらしてください!」とのことでした。

紹介しだすととまらなくなってしまう、次々と思いだされる京都の名所、またまた、主観で京都について語ってしまいました。1回の観光旅行ではほんの一部しか知ることが出来ないのは残念ですね。是非、何度か足を運んで “京都の違った魅力” を発見してくださいね。

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