子育てママの街情報 福井県【2010年 第 11 回】

【 2010年 第 11 回 】子育てママの街情報 福井県

 

中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール

福井県には以前住んでいました。
ここは理想のワークライフバランスを実現している県です。
番外編としてご紹介いたします。

 

福井県をランキングで見てみる

文部科学省全国学力調査 小学生 全国2位
            中学生 全国1位

文部科学省体力テスト  小学生男女とも 1位
            中学生男女とも 2位

共働き世帯割合     全国1位
女性の労働人口     全国1位
完全失業率       全国47位
就職率         全国4位
有効求人倍率      全国6位
パートタイム就職率   全国2位
保育所入所率      全国6位
保育所の数(0歳~5歳児10万人当たり) 全国7位
実収入(1世帯当たり) 全国4位
貯蓄残高        全国3位
教育費の年間支出金額  全国46位
持ち家比率       全国3位
持ち家住宅の延べ面積  全国2位
3世代同居率      全国2位

ランキングからわかること

1.学力・体力の相互関係

学力・体力ともに全国トップクラスの福井県
なんで福井県は学力も・体力も成績が良いのか・・・。
私の娘は小学校1年生~3年生まで福井県の小学校に通っていました。

私が実感したのは、運動の量が圧倒的に多いという事です。
娘の通っていた学校では、年間を通じて授業以外の時間(ほとんどが朝ですが)毎日運動をします。暖かい時期は「外を走る」雪の降る冬は「体育館で縄跳び」総決算として「マラソン大会」「縄跳び大会」があります。
大会前は放課後も「練習」です。運動できる子も苦手な子も、それぞれの目標を立てて頑張ります。

宿題と言えば音読・漢字・計算を毎日。夏休みも音読を毎日。1学期分の計算ドリル・漢字ドリル3周などをこなしていました。

ランキングでは、教育費の年間支出が47都道府県中下から2番目で全国でも最も少ないことが分かります。
私の以前住んでいた地域でも小学生はほとんど塾に通っておらず、学校の勉強で十分ということがわかります。

運動と学習は関係があると言われています。ある程度の運動量をこなしていると学習に対する意欲や集中力が培われるそうです。
それを見事に実践しているのが福井県の教育のようです。

2. ワークライフバランスを実現

福井県に住んでいたころ、娘の友達に
「なんで働かんの?」と質問されました。当時小学3年生の子に・・・
福井の子にとって、働かないで昼間家にいるお母さんは珍しかったようなのです。

福井では共働きが当たり前。
お父さんもお母さんも本当によく働きます。
実収入が多いのは、共働きがほとんどなので、頷けます。
貯蓄残高が高い上に、持ち家比率も高いのは堅実な家計管理がうかがえます。

自分の家があり、お父さんもお母さんも働ける環境が整っていて、経済的にも余裕がある・・・。ワークライフバランスの理想ですね。ワークライフバランスという言葉ができる以前からそれが普通の福井の人たち。

福井の人は本当によく働きます。子育ても一生懸命。子どもも小さいころから親が共働きなので早くから自立しているように思います。
3世代同居率が高いのも、家族みんなで働いて、家族みんなで子どもを育てるというのが、普通の生活なのです。驚くことに祖父母も孫の面倒を見ながら、短時間ですが働いています。そして忙しいのにとても親切で温かい人ばかりなのです。

いかがでしたでしょうか。子育て環境は場所によって大きな違いがありますね。
次回は最終回。これまでの総括をしたいと思います。

  • コメント: 0

関連記事

  1. 長期化しそうなエジプトの反政府活動【2011年 第2回】

  2. 総合格闘家・長谷川秀彦選手 前編【2012年 第7回】

  3. 借入の基本 資金使途別借入 【aunoeコラム転載 2014年 8月掲載】

  4. キャリアプランから見たフリーターの今後【2013年 第2回】

  5. 岡本英夫のFPウオッチャーだより 第4回 シェアソン・リーマン・ブラザーズで聞いた「複利効果と72の法則」 【2022年7月】

  6. 静岡県の人口動態【2012年 第3回】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。