家計管理の第一歩!銀行の預け方 【2016年 第6回】

【2016年 第6回 家計管理の第一歩!銀行の預け方】がんばる転勤族の妻たちが「お金」をもっと好きになるお話

松原 季恵(マツバラ キエ)

 

6月は多くの会社員にとってボーナスの時期ですが、この夏のボーナスは皆さん現在どこに預けてありますか?
収入をしっかり貯蓄にするには銀行への預け方がポイントになります。
今回は家計管理の第一歩として、銀行への預け方をお伝えします。

 

皆さんはボーナスの使い方で以下のような経験がありませんか?

・生活口座に入れていたら生活費と一緒にいつの間にか使ってしまった
・クレジットカードのボーナス返済でなくなった
・予算オーバーな旅行をして使い切ってしまった

ボーナスを確実な収入として資金計画を立てる方もいるでしょう。
しかし最近は企業の業績や個人の営業成績によって、支給されるボーナスの額が変動するケースもあります。
「固定収益で固定支出をまかない、変動収益を変動支出にあてる」という会計のセオリーがあります。
変動収益であるボーナスをあてにして、確実に引き落とされるクレジットカードのボーナス返済を利用してお金を使うことは、万が一想定するよりボーナスが少なかった場合には返済ができないケースがありますので大変危険なことです。

 

ボーナスが変動収益だと言われても、一時的に口座に預金が増えると、人は財布のひもが緩み気が大きくなるものです。
そこで、銀行への預け方を工夫して、皆さんの大事な収入を確実に貯蓄するシステムを作りましょう。

 

銀行口座は3つに分けよう

銀行口座はまず大きく3つに分けます。

 

1つめが生活口座です。
主に給与が入ってくる口座を生活口座とすると毎月生活費用のお金を動かす手間がなくなるので、便利です。
この口座では生活費に使うお金だけを入れておくようにしますので、家族の3か月分ほどの生活費分が入っていれば十分です。
お金の出入りが多いので、生活口座は換金性の高い普通預金が適しています。

 

2つめが予備口座です。
結婚式に参列したり、病気になってしまったりなど、予測のできない大きなお金を支払うための資金の置き場になります。
預ける金額は各家庭にもよりますが、100~200万円程あれば安心でしょう。
予備口座は、急に引き出す必要性が出てくることも考えると、換金性が高く普通預金より金利を高く設定する、貯蓄預金が適しているでしょう。
(現在は全体的に低金利となり、普通預金と貯蓄預金の金利が変わらなくなってきています)

 

3つめが将来の貯蓄口座です。
住宅資金の頭金や子どもの教育資金など、将来必要になる資金の置き場になります。
将来必要になる資金の目標を立て、計画的に積み立てをしていきましょう。
貯蓄口座はうっかり使ってしまうことのないよう、定期預金など期間が長く金利が期待できる預金種目に預けると良いです。

 

このように収入を3つに仕分けすることで、「今すぐ使っていいお金」である生活口座の容量を限定しますので、残高と共に気が大きくなってしまう危険も少なくなります。
この仕分け作業は、家庭全体の貯蓄が増えても「使っていい」と思える金額が限定され、心理的にもお金の使い方に影響を与えるシステム作りになります。

 

生活口座はとにかく利便性・手数料を意識する

現在普通預金は、どこの銀行でも非常に金利が低いです。
生活口座では普通預金を設定し、残高も大きくせず資金の出入りが多い口座ですので、金利の高さよりも、利便性の良さ・手数料の安さで選びましょう。
ATMが生活圏内に多く設置されている、インターネットバンキングのHPが充実していてネット取引がしやすい、時間外手数料の有無、振込手数料の有無、これらが決め手になります。

 

筆者の自宅そばにある銀行には、この支店独自で新券の両替機が設置されています。
ご祝儀の準備はつい忘れがちですが、慌てたときでも窓口で手続きをしないですむというのは非常に便利です。
便利なサービスを見つけるために、自宅そばの支店をリサーチしてみましょう。

 

生活口座を新たに設けるならネット銀行

生活口座は給与が入ってくる口座が良いと書きましたが、もし指定口座が一つに限られている、あるいは指定口座の利便性が良くないということであれば、新たに生活口座として設けても良いでしょう。
その場合は、ネット銀行を利用すると便利です。

 

ネット銀行は対面の店舗を持たず、インターネット上の取引を中心として営業をしている銀行のことです。
人件費を削減できますので、その分各種手数料も割安になっています。

 

例えば、住友SBIネット銀行では、ゆうちょ銀行やコンビニATMを利用できるので、生活圏内でATMを探すのに苦労することは少ないでしょう。
また取引状況によってランク付けされ、ランクによって振り込みや時間外手数料が一定回数無料になります。
例えば総預金残高が1,000円以上の30歳未満の方であればランク2となり、他行への振込手数料は月3回まで無料です。
ただし、ランクは取引状況を毎月判定され、気づかないうちにランクが下がり、無料回数をオーバーしてしまう場合もあるので、注意が必要です。

 

転勤族であれば、店舗に縛られないネット銀行は利用価値が高いのではないでしょうか。
ネット銀行であってもペイオフの対象ですので、万が一当該金融機関が破綻しても、1,000万円とその利息は保護される仕組みになっていますので、安心して長い付き合いができます。
転居に関わらず慣れた銀行を利用し続けられるというのは、家計を任された転勤族の妻にとってメリットが大きいです。

 

収入を確実に貯蓄にするには気持ちを向けるシステム作りが大事

貯蓄は何よりも「貯めよう」という気持ちが大事です。
どこにお金を置いても使おうと思えばお金は使えます。
それでもお金を貯めるには、貯めた先の自分や家族の幸せを思うことではないでしょうか。
しかし、分かっていても「つい」が出てしまうのが、人間です。

 

3つの仕分け作業は、まず、この先お金をどのように使うかという目標を決めることで貯蓄の先にある幸せに気持ちを向けてくれます。
そして、心理的なお財布のひもをコントロールしやすくし、「つい」を回避できるシステム作りになるでしょう。

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