棚ボタもいっぱい?【2015年 第3回】

【2015年 第3回 棚ボタもいっぱい?】 地方でのFP独立ヒストリー

キムラ ミキ 

ファイナンシャルプランナーって何屋さん?なんてこと、聞かないでも分かるでしょ?と 思っていたつい数年前までの私。 地方でファイナンシャルプランナーとして、仕事を進める中でふと気づかされたこととは…。

 

 

 

 

地方でファイナンシャルプランナーとして、仕事を進める中でふと気づかされたこと

関東で生活している頃は、生命保険や不動産といったいわゆるFPに関連する業界にいたことも影響していたかもしれませんが、駅に行けば様々なフリーペーパーがおいてありますし、そのなかのひとつである不動産情報誌を手に取るとその巻頭にはFPが住宅ローンや資金計画についてお話する特集が組まれていたり、電車の吊り広告の中にも、FP関連の記事が取り上げられていたり、受け身でいてもFPという言葉を、目や耳にする機会は多かったように思います。

これだけ情報があふれているのだから、FPの存在が関東で認知されているように、米子でも認知されているだろうと思いこんで米子での活動をスタートしました。

しかし、米子は車社会。駅や電車を日常的に利用するという感覚は低いです。

つまり、駅でフリーペーパーを手に取ったり、電車の中で吊り広告をながめたり、という風景があまり生まれません。

ネット環境の充実により情報はどこでも平等に得ることができるとはいうものの、能動的に情報獲得しに行かなければ、情報を得ることができないわけです。

とはいうものの、たまたま運よく、地元でのフリーペーパーでのコラム執筆やカルチャーセンターでの講座でお話する機会を頂いていましたし、それを見た地元の新聞社から、FP関連記事の取材を受けることもありました。

 

FP(講演、執筆、有料相談)だけの業務ですぐには、生計を成り立たせることができるほど、甘いもんではないと思いつつも、関東から持ち帰ってきた、学習塾や生命保険代理店のお仕事あったので、なんとなく、収入を得ることもできていたこともあり、有料のFP相談がどうやったら来るようになるのだろうと考えることはあっても、FPという仕事の認知が広がっていないことについて、あまり深く考えていませんでした。

活動を開始して1年半ほどたったある日、FPって結局何屋だ?と聞かれる機会がありました。

通りいっぺんの、FPの説明をすると、でもな、保険は保険会社にいけば保険入れるし、

住宅ローンの相談は銀行に行けば手続きがとれる、で、FPは何してくれるの?

と再び問われました。

 

FP関連業界の方であれば、ファイナンシャルプランナーという言葉を認知している方がいてもおかしくないけど、一般の消費者にとっては、まだまだ自分に関わりのある職種だと認識されていないし、そもそも認識してもらうための取り組みを行ってこなかったことを先述の問いで、気づかされて、ハッとしました。

マス媒体等に情報を流していくことで徐々に認知が広がっていくことは、人口の多い都市部でも、人口の少ない地方でも変わりはないでしょう。

しかし、先述のように地方の場合、認知媒体が都市部と比較すると制限されるため、認知してもらえる割合は低くなる上、そもそも人口実数が大きく異なりますから、関心を持っていただける人数が少ないのは至極当然のことといえるでしょう。

であるならば、露出を増やし、「まずはキムラミキという人間に興味を持ってもらい、

ファイナンシャルプランナーへの認知をさらに広げ、我が家に必要な職種であると認識してもらう必要がある」と、思い立ち、なんとなく登録していたフェイスブックへの投稿を

意識的に増やし始めたように思います。

真面目な投稿よりも、くだけた投稿の方が多かったかな、わざと。もちろん、自分が楽しんで投稿していましたので、わざという小賢しいものでもないですが(笑)

そんな頃、保険相談アポを終えて、帰り道に聞いていたカーラジオから流れてきたのは、ラジオパーソナリティ募集のお知らせ。

思いがけないそのお知らせに心躍るわたし。

その時は、その後の展開を知る由もなし…。

 

手さぐりでも、活動を積み重ねていけば、案外ポロリと

棚ぼたもめぐってくるもんだということについて、次回はお話したいと思います。

 

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