ハワイの伝説と花【2009年 第 10 回】

【 2009年 第 10 回 】ハワイの伝説と花 ハワイ大好き

 高田 晶子(タカダ アキコ)プロフィール

こんにちは。マネーカウンセリングネットWealthの、ハワイ大好きな高田晶子です。

ハワイコラム9回目は、ハワイ特有のお花をご紹介します。

 

ハイビスカス

ハワイに行く楽しみは、挙げるときりがないほどですが、南国の美しい花を見るのもその中の一つ。街中にもプルメリアの樹がたくさんあり、その素敵な香りが風にのって漂ってくるのは、たまらないです!!(笑)
歩道には、ハイビスカスもよくみかけます。いろいろな色のハイビスカスがあり、赤いハイビスカスが見慣れた色ですが、ハワイ州の州花は、黄色のハイビスカスなんですよ。

そして、普段私たちが見ているハイビスカスよりも、もっとシンプルで真っ白なハイビスカスがあります。山などで見かけることができますが、それがハワイ固有種のハイビスカスです。山の方へハイキングに行くとそんな発見もあり、ハワイは海だけでなく、山もある大自然と思っていただけると、ハワイの魅力倍増です。

さて、今回は、2つのハワイの花をご紹介します。この2つの花に共通するのは、お花にまつわる伝説があることです。

オヒアレフア

一つ目は、主にハワイ島で見ることができる「オヒアレフア」です。ハワイ島はハワイの中でも一番若い島。いまだ溶岩が流れ出し、生まれたばかりの大地を感じることができます。溶岩で覆い尽くされた大地に、最初に根をおろすのが、オヒアという樹だと言われています。

そのオヒアに咲く花が、ふさふさの鳥の羽根のような花、レフアです。まるで枯れ木のような樹に、真っ赤やオレンジの鮮やかな花がつくアンバランスさが不思議な感じさえするのです。そもそも、樹の名前と花の名前が別というのが珍しいですよね。きっと、こんな伝説があるからなのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

<オヒアレフア>の写真

その昔、オヒアというそれはそれはイケメンの男性がいました。火山の女神、ペレはオヒアに一目ぼれ。ところが、オヒアには、最愛の恋人レフアがいたのです。もちろん、オヒアはペレの申し出を断りました。そのことに烈火のごとく怒ったペレ(ペレは恋多き女神。自分のものにならないと、いつも怒ってます・笑)。なんと!オヒアを樹にしてしまったのです。突然恋人を失ったレフアの悲しみは、あまりに深く、かわいそうに思った他の神々がレフアを花に変えて、オヒアと再び一緒にさせてあげたのでした。

このような伝説があるので、今でも、レフアを摘み取ると、オヒアと引き離されてしまうため涙の雨が降る、と言われています。
とても素敵なお花ですが、見つけても、レフアとオヒアを引き離さないでくださいね。

ナウパカ

そして、もうひとつは「ナウパカ」の花。海岸沿いで見かけることがある花ですが、山の方にも咲いているそうです。海辺と山では土壌も環境も全く違うのに、同じような花が生息するのはとても不思議。写真からはわかりにくいかもしれませんが、この花、枯れかけで、花弁が落ちてしまったわけではありません。もともと、半円状にしか咲かない花なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

<ナウパカの写真>

ハワイのカウアイ島に、愛し合うナナウとパパカという二人がいました。二人はフラの修行中に、掟を破り、密会をしていたのです。とても神聖な儀式を前に掟を破ったことで、クム(フラの師匠)の逆鱗に触れてしまいました。途中まで一緒に逃げた二人でしたが、このままでは必ずつかまってしまう。そこで、落ち合う場所を決め、ナナウは山の方へ、パパカは海の方へ逃げたのでした。でも、残念ながら、二人ともクムに見つかり、殺されてしまい、二度と会うことはできなかったのです。

ナナウが、山でマウンテンナウパカとなり、パパカが海辺でビーチナウパカになった、と言われています。ですから、ナウパカは2輪を合わせると、とても豪華な一輪の花に見えるのですよ。ビーチで清楚なナウパカの花を見つけたら、どうぞナナウとパパカのこの伝説を思い出してください。

いかがでしたか?
このように花にも伝説があるのは、ハワイの人々が自然を愛し、尊敬し、大切にしている証なのだと思います。
ハワイに行かれたら、華やかなプルメリアやハイビスカスだけでなく、珍しいこんなお花たちを見つけてみてくださいね。

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