[住宅]購入価格 ~総中流社会は終焉したのか?~【2006年 第2回】

【2006年  第2回 】[住宅] 購入価格 ~総中流社会は終焉したのか?~

佐藤 益弘(サトウ ヨシヒロ)⇒ プロフィール

2極化の時代。今、国会でも貧富の差が広がったのではないか? という議論が熱い! のは、周知の事実です。
また、巷では「総中流社会は終焉した」と言われています。
確かに、相談をお受けして肌で感じることなのですが、相談内容も、すごく前向きで向上心旺盛な相談か、何とか現状を維持しよう、これ以上悪くならないように…という消極的な相談か、に別れているような気がします。
住宅購入に関する相談もそうですね。
事実、公示価格に代表される不動産価格もすでに、2002年(平成14年)以降は「周りがいくらだから、うちは?」という事例を比較する方式から、「貸したらいくら儲かるから…」という収益を基に算出する方式に変更されています。
ちなみに、統計上、東京の地価(土地の価格)が表参道から上がり始めたのもこの年です。
つまり、史上稀に見る低金利の中、もう4年ほど前に「2極化の時代」の号砲は打ち鳴らされていたのです。
この段階で翔け始めた人と未だにスタートラインにも立っていない人…その差は離れるばかりではないでしょうか?

首都圏は、国内で最も住宅価格の高い地域

さて、今回のテーマは「住宅価格」ですね。
人生最大のお買い物である住宅ですが、住宅価格は、当然ですが、土地代と建物代の合計になります。
全国的に建物の原料費は仕様さえ同じであれば、単価にさほど大きな差は生じません。差が出るのは、土地代と建築や販売などにかかる人件費、利益率(概ね10%前後)になります。
ですから、これらのコストが相対的に高くなる首都圏は、国内で最も住宅価格の高い地域になります。
いわゆる「姉歯問題」もこの視点で考えるといろいろな問題点が見えてきて、その根の深さを感じると思います。

新築マンション発売データ

さて、首都圏(南関東)ではいくらぐらいかかるのでしょうか? 早速、見ていきましょう。
Yahoo!不動産 「新築マンション発売データ─首都圏」(2006年1月24日掲載分)によると、2005年12月の首都圏の新築マンション坪単価は186.9万円と、前月の190.0万円から1.6%下落しています。
都県別の平均坪単価でも、東京都211.9万円(前月比10.1%下落)と下落をしていますが、神奈川県172.8万円(同1.1%上昇)、千葉県136.9万円(同8.7%上昇)、埼玉県 140.9万円(同3.8%上昇)。
東京都以外の県では上昇しているようです。

 

1つの推論ですが、23区内のマンション用地の価格が高騰、土地の入手が困難になってきている反面、都下など郊外に比較的立地条件のよい物件が増えていることが起因していると思われます。
物件価格の動向は、景況感を指し示す重要な指標でもあるので、定期的に確認するのがよいでしょう。
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