ライフプランの考え方【2012年 第12回】

【2012年 第12回 ライフプランの考え方】 高校生のためのパーソナルファイナンス入門

長谷 剛史(ハセ タケシ)⇒プロフィール

前回は「万が一に備える」というタイトルで、保険の仕組みや考え方についてお伝えしました。今回は、「ライフプランの考え方」について一緒に勉強しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

夢や目標はどんなこと?

今、皆さんが描いている夢や目標はどんなことでしょうか?希望の大学へ進学したい・早く自動車の免許を取りたい・社長になりたいなど色んなことが思い浮かんでいることと思います。ただ、それらの夢や目標を実現するには、ある程度お金が必要かもしれませんね。今のことだけを考えるのではなく、将来のためにお金を蓄えておくという意識も必要になってきます。

まずは、少し長い目で、どのような仕事や暮らしをしたいのか?どういう人生を送りたいのか?というライフデザインを書き出してみましょう。5年後・10年後・20年後の将来イメージをどんどん広げて、自分がやりたいこと・好きなことを自由に想像してみてくださいね。

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・高校を卒業したら進学する?就職する?

・どんな仕事をしたい?どんな働き方をしたい?

・結婚したい?子どもは欲しい?

・資格を取りたい?どんな資格を目指す?

・自動車は欲しい?欲しいならどんな自動車?

・海外に行きたい?行きたいならどこの国?

「いつ」その夢や目標を実現するのか?

次に、ライフデザインが書き出せたら、「いつ」その夢や目標を実現するのか?という期限を決めましょう。期限を決めないと日常に流されて、夢や目標が実現される可能性が低くなってしまいます。10年後に実現したいと期限を決めれば、5年後にはどの程度迄進んでいないといけないのか?と当面の予定や目標も考えてみてください。大きな夢であればあるほど、計画が大事になってきます。

期限が決まれば、次は「いくら」お金がかかるのか?ということを考えてみましょう。5年後に自動車が欲しいと思っても、全然お金がなければ買うことはできないですね。「いつ」・「いくら」が決まれば、その時までに必要なお金を準備するには、毎月どの程度貯金しなければいけないのか?と逆算することができますね。漠然とした夢や希望に期限とお金が加われば、今やるべきことが見えてきて、実現できる可能性が高まります。

また、進学や就職・結婚・出産・自動車や住宅の購入等長い人生の節目となる出来事をライフイベントと言います。ライフイベントは皆さんだけではなく、親が定年を迎えたり、兄弟姉妹が結婚したりという家族のライフイベントも把握しておくようにしましょう。皆さんや家族のライフイベントを表にまとめるとライフイベント表ができます。

ライフイベント表に、先程の「いくら」というお金の概念を足したものがキャッシュフロー表と呼ばれるものになります。収入や支出及び貯蓄の予想等お金の情報を整理して、夢や目標実現のための具体的な方法を考えるための大切なツールです。色々とシミュレーションしてみると、夢や希望が実現できる可能性や今何をすべきなのかということがわかります。

「いつ」・「いくら」というライフデザインに基づいた計画を「ライフプラン」と言います。人の顔がみんな違うようにライフプランも千差万別なので、作成を少し手伝ってもらうことはあるかもしれませんが、基本は一人一人が自分で作成していくものになります。作成していないときは漠然とした希望だったけど、ライフプランを作成すると行動が伴うようになり、どんどん前向きに物事を考えらえるようになるでしょう。是非、ライフプランを作成して、皆さんが思い描く人生を手に入れて欲しいと思います。

○  今月のお金に関することわざ

「早起きは三文の徳」⇒早起きすれば健康によく、何かしら得になるものだということ

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