Let’s Enjoy “旅”『 賢く楽しく“旅”しましょう。』【2010年 第 8 回】

【 2010年 第 8 回 】Let’s Enjoy “旅”『 賢く楽しく“旅”しましょう。』 楽々旅々

合田 菜実子(ゴウダ ナミコ)⇒プロフィール

どこかの国や、街を旅して触れた音楽で“血”が騒いだことはありませんか?忘れていた“何か”が、身体の奥の方からふつふつ湧き上がってきたり、なぜか急に“懐かしい”気持ちになったり。
私は、アジアの国々を旅した時に、そんな気持ちを味わったことがあります。きっと私のルーツは“このアタリ”なのじゃないかと。
バリのガムランの音色。シンガポールでのディナーショーの合奏など、異様に心がワクワク、ドキドキしたのを覚えています。

“音楽”を楽しむ方法はいろいろありますがとても簡単です。

ショッピングモールやお店で流れている音楽に耳を澄ませてみる。CDショップに行って最近はやりの“歌”をチェックしてみる。ディナーショーや演奏付きレストランで食べてみる。歴史資料館などでその土地の昔ながらの“音楽や楽器触れてみる。ちょっと、お金を出して、ミュージカルや民俗音楽のショーに参加してみる・・・などなど。

私が海外を旅してみて、印象的だった音楽が楽しめるスポットをいくつかご紹介します。

バリ島にて

ホテルに到着すると、どこからともなく流れてくる“ガムラン”の音色。“ガムラン音楽”はインドネシアを中心としたアジアにおいて、大・中・小さまざまな大きさの銅鑼や鉄琴の類による器楽合奏の民族音楽の総称を言いますが、私たちになじみが深いものは、大きな銅や鉄製の平べったい太鼓のようのものを“ボワワワーン”と叩くタイプ。どこまでも響く幻想的な音色が身体の中に響いてくると、日本での喧騒や現実を忘れ、どこか地球上ではない別の空間にいるような不思議な気持ちになります。夕暮れ時の海の景色は、より神秘的なものに感じられます。

他にも、バリで気軽に楽しめるのが、“ケチャダンス” バリ島で行われる“男声合唱”のことで、“ケチャケチャケチャ・・・”激しく歌い、舞いながら呪術的な踊りを繰り広げます。ウブドや観光名所で楽しめる、“レゴンダンス”も印象的でした。ガムラン演奏と神秘的な女性の衣装と独特なメイク、厳かな雰囲気が異国情緒を盛り上げてくれます。

スペインにて

“情熱の国”という言葉にふさわしいところ。行ったのが真夏だったせいか白熱の太陽と咲き乱れるひまわり畑と、思い出すのは、やっぱり”フラメンコのショー“です。”フラメンコ“は、スペインのアンダルシア地方に伝わる文化で、15世紀ごろ在来の民族舞踊・音楽に、アンダルシアに流れ着いた放浪の民ジプシーたちの感性が絶妙に結びついて、舞踊と音楽に発展したものといわれています。

”タンゴ“”ルンバ“”ソレア“などといった、独特のリズムと音階に分類されます。といっても素人の私にはそんなことまで分かるはずもなく、ただ、賑やかな音楽と激しいダンスに圧倒されて、少しだけ眠っていた?ラテンの血が騒いだのを覚えています。
本場アンダルシア地方セビリアなどが本格的のようですが、雰囲気だけならば、マドリッド、バルセロナにも楽しめるお店はたくさんありますよ。

もちろん、スペインの音楽はフラメンコだけではなく、あの有名なテノール歌手“ドミンゴさん”をはじめとする“オペラ“や”クラシック”など様々なジャンルも楽しめます。

イタリアにて

同じ“ラテン系”でも、ずいぶんスペインと違うイメージなのがイタリアの音楽です。イタリア音楽の代表ともいえる“カンツォーネ”とは、実はイタリア語で“歌謡” “歌”という意味で、ポピュラー的な歌だけでなく、民謡やジャズ系のものも含まれます。ただ、明るくて誰もが歌いやすい!という部分は共通しており、私たちも一度は聞いたことのある、“オ・ソレ・ミオ”や“帰れソレントへ”などは、代表的な“ナポリカンツォーネ”にあたります。

ベニスに行かれたら是非、 “カンツォーネ”を聴きながら、のんびりとゴンドラに揺られてみてください。日本での慌ただしさを忘れ、時がゆっ~くりと流れているのを感じることができますよ。

韓国にて

日本のお隣の国なのに、こんなに感性が違うのか?と衝撃を受けたのが韓国です。“伝統音楽のショー”を 見た感想ですが、エキゾチックな音色の弦楽器や、カラフルなチマチョゴリを身にまとった女性達のダンスは、吸い込まれてしまいそうな不思議な魅力があります。1988年のソウルオリンピックの時のダンスと衣装も素敵でしたね。

また、韓流ブームで、ドラマの主題歌なども次々とヒットしていますが、日本の歌謡曲に似た部分もありつつ ポピュラーとも演歌とも分類しがたい、優しいメロディの曲に癒されることがよくあります。

先日ご縁があって、“冬のソナタ”の主題歌を歌う“RYU”さんのコンサートに行ってきました。見事に客層は50~60台の奥様方がほとんどでしたが、みなさんの“何かを懐かしむ”ような、うっとりとしたまなざし“に、少し前の日本文化を彷彿させる何かがあるのでは?と感じた私でした。

全くの主観で音楽について語ってしまいましたが、音楽についての感じ方は人それぞれです。

ただ、耳から自然に入ってきたリズムや音階は、視覚から入ってくる場面と組み合わされて、より“深い想い出”として心に刻まれる気がします。旅の楽しみの1つとして、是非音楽も味わってみてくださいね。

  • コメント: 0

関連記事

  1. 感想 問題26 ブル・ベア型ファンドの基準価格(計算問題)【2018年 問題26】

  2. 今日の相続空模様⑧~兄弟姉妹が相続人になるとき~【2010年 第8回】

  3. 「がんばりやさん」に出産手当金はある?【2009年 第 7 回】

  4. ○○円の壁なんて関係ない!転勤族妻の仕事の選び方~前編【2015年 第2回】

  5. 老老介護は楽して満足《いい、加減》〜母から学んだ衣・食・住戦略〜【2022年3月】

  6. リスクとリターン(1) -リスクとリターンって― 【2015年 第1回】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。