Let’s Enjoy “旅”『 賢く楽しく“旅”しましょう。』【2009年 第 6 回】

【 2009年 第 6 回 】Let’s Enjoy “旅”『 賢く楽しく“旅”しましょう。』 楽々旅々

合田 菜実子(ゴウダ ナミコ)⇒プロフィール

パックツアーを選ぼうと旅行会社に行くと、たくさんの種類のパンフレットが並んでいてどれが良いのか迷ってしまうことがありますよね。各ホテルの写真がついたガイドブック並に充実したパンフレットから、1枚ものの単色のチラシのようなもの。では、そんなパンフレットをちょっと比較してみてみましょう。

 

パンフレット比較

① 分厚いガイドブック並みのパンフレット ~ 旅行会社が力を入れて販売している、いわゆる第1ブランドと言われるもの。

○ 早い時期にパンフレットが出る。
○ 希望のホテルや部屋の指定が出来、飛行機も優先的に手配してもらえる。
○ サービスや内容が充実している。至れり尽くせりでおまけなどのお土産やルームサービスなど付加的なサービスがつく場合も。
○ 窓口担当者の説明や、旅行の説明会なども充実でサービス満点。

× ツアー料金が高め。
× 旅行会社の収益割合が高い。

② 単色の1枚刷りチラシ ~ コストをかけず集中的に送客を狙っているもの。需要に対し、仕入れが多かったため格安で販売するケースも。

○  ツアー料金が安い。

× パンフレットは旅行日程の間際に出ることが多い。
× ホテルや飛行機が直前まで決まらない。
× サービスは必要最低限。

わかりますね。料金相応、安い商品にはそれなりのデメリットがありますね。

では今度は、のんびりリゾートで海を楽しみたい。ハワイのホテルについてみてみましょう。

ハワイツアー編

たとえば人気の “ヒルトンハワイアンビレッジ 利用”などと書いていた場合。
同じホテルなのに、どうしてパンフレットによってこんなに値段が違うの?と思うことがあります。
ハワイなどのリゾートホテルは、部屋タイプによって大幅に料金設定が違います。

☆ オーシャンフロント ~ 海が“バーン”と真正面に見える部屋
☆ オーシャンビュー ~ 窓から少し海が見える部屋
☆ パーシャルオーシャンビュー~窓やベランダから“身をのり出して”見ると海が“少しだけ見える程度”の部屋
☆ マウンテンビュー,シティビュー ~ 山や建物が見える側の部屋

その他、眺望指定なし、部屋指定なし、などといったカテゴリもあります。この場合、海側の良いお部屋は期待できません。
また、同じホテルでも、建物(タワー)がいくつかに分かれているもの。部屋タイプや広さ、上層階か下層階か、バスタブの有無し、などによっても料金設定が違いますので注意して下さいね。

 

ピーク時期かオフシーズンかによっても差はありますが、基本的には、旅行代金の高いお客様から順番に“良い部屋”を割りふっていき、安いツアーで来られるお客様(部屋指定なし)には、“余ったお部屋”が割り当てられることになります。

オフシーズンの場合は、“格安ツアー”なのにオーシャンフロントの素敵な部屋だったというラッキーなこともあるようです。

飛行機の割り振り

 飛行機の割り振りも同じやり方です。旅行会社はまとまった席を見込みで仕入れしているケースが多く、高いツアーのお客様の席を優先的に確保し、ギリギリになって安いツアーのお客様で調整します。
ただ、飛行機の場合は同じ便であれば、コストをかけた、かけないに関わらず、同じクラスなら同様のサービスが受けられます。

若いころ、“クラブメット”や“PIC(パシフィックアイランドクラブ)”などのリゾートホテルチェーンを何度か利用したことがあります。ちなみに新婚旅行も“クラブメッド タヒチ”でした。

 PIC  http://www.picresorts.jp/

 

これらのホテルの特徴は“オールインクル-シブシステム”。滞在中は、ホテルのほとんどの“スポーツやビーチ施設”“レストラン”“アクティビティ”などが、すべて無料で利用できるというもの。

ビーチで海水浴、ウィンドサーフィン体験、テニス、レストランも好きなところで食べ放題、ワインやビールも飲み放題。
中には、“空中ブランコ”や“ジャグリング”の無料レッスンができるところも!ホテルのスタッフや、滞在仲間と交流したりゲームをしたりするプログラムもあります。追加でかかるお金をまったく心配することなく、ツアー代金だけで思う存分満喫することが出来るのがメリットです。

旅行に何を求めるか?
“ひたすら美味しいものを目指して、グルメにこだわる旅”
“たまの旅行だから、ホテルだけはリッチにデラックスタイプ”
“すべて安く抑えて、出来るだけいろんなところに行きたい”

同じホテルに泊まっても “素敵なホテルだった” という方と“大したホテルじゃなかったねぇ”という方、必ずいらっしゃいます。 感じ方はみなさんそれぞれ違います。
ご自身が満足できるような旅行を見つけて楽しんでくださいね。

  • コメント: 0

関連記事

  1. JRに感謝しましょう【2011年 第9回】

  2. なんだか最近生活が苦しい!どうして日本はまずしくなったの?【yahoo!コラム転載 2010年 9月掲載】

  3. 2012年・世界の課題【2012年 第1回】

  4. 「愚かなる吾れを友とめづ人は わがとも友(ども)とめでよ人々」【2015年 第8回】

  5. 「紙をめくる」それとも「指を滑らす」本の未来を考える 【2016年 第4回】

  6. 横井規子 の『金融教育』現場リポート 〈小学生のお小遣い〉 第12回 親のサポートで大きく育つ「金銭管理力」

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。