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執筆者:野田 聖二 氏 北関東エリア登録
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第13回 巨人が優勝する年は景気が良い?

野田 聖二 氏
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今回初めてマイアドバイザーにコラムを書かせて頂きます、エコノミストの野田聖二と申します。宜しくお願いします。

 仕事柄、本コラムも「景気」についての話が多くなると思いますが、今回はあまり堅苦しくないところで「景気と野球の関係」について書いてみたいと思います。

「巨人が優勝する年は景気が良い」というジンクスをどこかで聞かれたことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。

実はかなり昔になりますが、このジンクスについて詳しく調べたことがあります。そのきっかけは、巨人が奇跡の逆転優勝を果たした1996年の「メイクドラマ」でした。この年のペナントレースは6月まで巨人は不調で、首位の広島と一時は11.5ゲーム差まで開きました。しかし、そこから巨人は猛追撃を開始し、7月は月間で13勝5敗の好成績をおさめ、8月初めには首位に4ゲーム差まで詰め寄りました。

この時に私は、7月の巨人の大躍進と重なるように大幅な改善をみせた経済指標があることに気が付きました。それは中小企業金融公庫(現在の日本政策金融公庫)が毎月発表している「中小企業売上DI」でした。そこで、巨人の月別の勝率と売上DIのグラフをつくって両者の関係を調べたところ、両者の動きが見事に一致していることを発見しました。その衝撃のグラフがこれです。


当時は全国の3人に1人が巨人ファンと言われていたので、巨人が勝つと巨人ファンである中小企業の経営者の投資意欲が高まったり、消費者の財布のヒモが緩んで景気が良くなる、といった因果関係があるのではないかと考えました。しかし、それにしてもこれだけ見事に一致しているのはただ不思議というしかありません。

結局、この年の巨人は11.5ゲーム差をひっくり返し、奇跡の逆転優勝を遂げました。奇しくも、この1996年という年は、バブル崩壊後の低迷続きの1990年代で唯一景気が民需主導の回復を果たした年となり、「巨人が優勝する年は景気が良い」というジンクスを見事に証明しました。

そして今年のプロ野球ですが、巨人は9/24にリーグ優勝を決め3連覇を達成しました。現状の景気指標から判断すると、景気は2008年2月に後退局面に入り、今年3月を底に回復局面に転じたものとみられます。「景気が良い」というと実感が湧かないと言われるかもしれませんが、「景気が回復方向に向かっている年」と読みかえれば、巨人が3連覇したこの3年間で2007年と2009年はジンクス通りとなり、2008年は残念ながらジンクスがはずれたことになります。

ただ、1965年から今年2009年までの45年間のデータをあらためて調べてみると、この間に巨人が優勝した23回のうち、景気が良かった年は18回で、「巨人が優勝すると景気が良くなる」確率を計算すると78%とかなり高いことがわかります。統計的にはやはりジンクスはある程度当たっていると言ってよさそうです。

もっとも、足元では為替が円高傾向にあり株式市場も軟調に推移しており、景気の先行き「二番底」を懸念する声も根強く残っています。リーグ優勝を決めた巨人がクライマックスシリーズを勝ち抜き、さらに日本シリーズも勝って見事日本一となれるかどうかは、今後も景気の回復が続くかどうかを占う大きなカギになりそうです。そんな目でプロ野球の試合を眺めるとまたおもしろいかもしれません。
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