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 フリーコラム もう一つの日中関係 黒潮枢軸

執筆者:アジアベスト株式会社 大山 宜男 氏 東京エリア登録
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第6回 夜の地球

大山 宜男 氏
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下の写真は米国NASAが撮影した夜の地球の写真です。皆さんはこれを見てどのように感じられるでしょうか? アメリカとヨーロッパと日本が明るい。それはそうですね。他の意見はありませんか? よく見ると私はこんなことに気が付きました。



中国の東海岸と韓国、インドとペルシャ湾周辺、マレー半島からジャワ島の当たり。それと南米ベネズエラのカリブ海沿海部、ブラジルのサンパウロ周辺、アルゼンチンのブエノスアイレス周辺、南アの一部、オーストラリアのブリスベーン、シドニー、メルボルン周辺が明るい。

この共通点を探すと温帯から亜熱帯の沿海部だと言えます。

これは何度強調してもし過ぎとは言えないほど重要だと思います。この写真を見て海岸線が認識しにくいのは極端に寒いか暑い地域だし、これら地域の内陸部は真っ黒です。欧米のような高度な経済発展を遂げた地域以外は海に接した温帯(+亜熱帯の一部)地域以外、人間が大きな経済活動を営むことが出来ない証左がここにあります。

もう少し考えてみるとイギリスとアメリカ、西欧と北米は北大西洋を内海として夥しい海路と空路で結ばれた、まさしく世界最強の「輝度」を誇る海の連帯であり、BRICSの主要な一角を成すブラジルはこの海の連帯の一部として発展していくであろうと考えるのは自然です。ブラジルのアメリカ依存度は中国のそれを下回りますが、確かに海路はサンパウロから欧州の方が、サンパウロから北米より若干近そうです。

この写真は21世紀初頭のものと思われますが、現在同じものを撮影すると恐らく中国大陸の上海周辺、東海岸、華北平原はもっと輝度を増しているはずです。しかし、どう考えてもこの輝く地域がチベット、新疆、モンゴルから中央アジアへ展開するとは思えない。アメリカでさえロッキー山脈は暗い。ヒマラヤはもっと高い。その北は砂漠。海の無いところに大きな経済は無い。今から10年後、20年後を展望してみましょう。中国大陸の上海周辺、東海岸、華北平原は更に輝度を増しているはずです。日本をイギリスと見たて、東シナ海や南シナ海を北大西洋と見たて、中国東海岸をアメリカ東海岸と見たてると、北大西洋の海の連帯に匹敵する東アジアの海の連帯がここに浮かびあがります。内海の大きさは問題ではありません。陸路を運ぶのは大変ですが、海路で運ぶのは簡単です。自動車や機械の輸出入が1週間かかるか2−3日で済むかほどの違いにすぎません。私の主張は経済活動というものは沿海部の産業集積地域同士が海を挟んだシナジーで結ばれることで大きく発展するという仮説です。

北大西洋の海の連帯はアメリカ3億人と西欧3億人の豊かな経済です。東シナ海や南シナ海での海の連帯=黒潮枢軸は日韓台2億人と中国本土13億人のアジアの新しい豊かな経済です。中国政府は西部開発を標ぼうし、西部農村部の所得を2020年までに2008年の2倍にする計画を昨秋策定しました。しかし逆に言えば、そうしなければならないほどに、改革開放による東西の貧富格差が開いているということです。だからこそ自信をもって言えるのですが、中国経済は日韓台とアセアン、即ち東シナ海と南シナ海を内海として、北大西洋での米欧関係のようになって行くと予想されます。この時、多分ブラジルに似た位置をオーストラリアが占めることになっていくでしょう。

もうひとつ、忘れていけないことがあります。海外に住む中国の人々の内、現地の国籍をとり現地に生きる人々を華人と言います。そうではなく中国へ戻る意思のある人々を華僑と言います。この華人、華僑が力を伸ばしているのがアメリカの西海岸で、これも明るい海岸線です。これからは黒潮枢軸を核として、オーストラリアやアメリカ西海岸も傘下に入れたアジアのイニシアチブが興隆して行きます。

なぜ、そんなに断定的な予測ができるのでしょうか?それは歴史の真理にかなっているからだと思うのです。長い温暖な海岸線があるから。そして発展する地域が相互に内海を形成するからです。古代ギリシャ、ローマ、フェニキアもベニスもフィレンツェも歴史は殆ど同じことを示しているようです。NASAが提供して呉れた夜の地球、単に幻想的だと片付けず色々考えてみてください。
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